新見の風景
岡山県

新見

自然歴史

Photo by Kazmesh / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

歴史を辿る自然と過ごす1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と

岡山の北、中国山地の奥にひっそりとある町、新見。 派手な宣伝もない。 でも、一度入ったら忘れられない洞窟が2つある。 石灰岩が何万年もかけて作った空間は、写真では伝わらない。 肌で感じる冷気と、静寂と、水の音。 そこに立ってはじめて、地球の時間軸に触れる感覚がある。

岡山の北、中国山地の奥にひっそりとある町、新見。派手な宣伝もない。でも、一度入ったら忘れられない洞窟が2つある。石灰岩が何万年もかけて作った空間は、写真では伝わらない。肌で感じる冷気と、静寂と、水の音。そこに立ってはじめて、地球の時間軸に触れる感覚がある。両洞窟とも内部は15度前後。真夏でも必ず上に羽織れるものを持っていくこと。足元は濡れていることが多いので、滑りにくいスニーカーが絶対条件だ。井倉洞は段差と急階段が多い。体力に自信がなければ満奇洞から先に攻めるのがいい。

Best Season
夏は洞窟内の涼しさが際立って気持ちいい。 秋は哲西の紅葉と山の景色が本気になる。 冬の洞窟は外との温度差が逆転して、また違う顔を見せる。
Stay
1泊おすすめ
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新見のおすすめスポット

01
満奇洞|万葉の歌人も迷い込んだ、妖しい地底の世界

満奇洞|万葉の歌人も迷い込んだ、妖しい地底の世界

全長約450メートル。

奥に進むほど、空気が変わる。

入口付近はひんやり涼しい程度だが、

奥の水路に差しかかると体温がすっと下がる感覚がある。

気温は年間を通じて約15度。

夏に来ると、外との温度差に思わず声が出る。

足元は整備されているが、天井が低い箇所もある。

背の高い人は要注意だ。

LEDのライトが水面に反射して、洞内が青や紫に染まる。

やりすぎかな、と思いかけた瞬間に、

照明のない区間が現れる。

そこだけ、息を飲んだ。

与謝野晶子がここを訪れ、歌を詠んだ。

それが洞窟の名の由来になったという。

「奇に満ちた洞」という意味らしい。

たしかに、その通りだ。

所要時間は30〜40分。

急がずにゆっくり歩くのがいい。

■ 満奇洞 住所:岡山県新見市豊永赤馬2276-2 料金:大人900円、小人450円 営業時間:8:30〜17:00(季節により変動あり) アクセス:JR新見駅からバスで約50分
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02
井倉洞|高さ240mの絶壁の根元に、もう一つの世界があった

井倉洞|高さ240mの絶壁の根元に、もう一つの世界があった

国道を走っていると、突然、白い断崖が目に飛び込んでくる。

高さ240メートルの石灰岩の絶壁。

その根元に、井倉洞の入口がある。

驚いたのは、洞内の垂直落差だ。

総延長約1200メートルで、高低差は90メートルある。

満奇洞とは全然違う。

とにかく、上へ上へと登る洞窟だ。

急な階段が続く。

息が上がる。

でも、振り返ると来た道が遥か下に見えて、

その非日常感がたまらない。

洞内には滝もある。

「黄泉の滝」という名前がついている。

音が反響して、思ったより迫力がある。

マイナスイオン、という言葉を使いたくはないが、

確かに顔にしぶきがかかって、気持ちよかった。

出口を抜けると外の光が眩しすぎた。

目が慣れるまで少し時間がかかった。

そのギャップが、なんかよかった。

所要時間は40〜60分。

スニーカー必須。ヒールは論外だ。

■ 井倉洞 住所:岡山県新見市井倉1052 料金:大人1,100円、小人550円 営業時間:8:30〜17:00 アクセス:JR井倉駅から徒歩約5分
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03
哲西きらめき広場|何もない、がここでは正解だ

哲西きらめき広場|何もない、がここでは正解だ

哲西町は新見市の中でも、さらに山の奥にある地区だ。

「きらめき広場」という名前から、

正直なところ道の駅的な何かを想像している。

実際に行くと、広場があって、池があって、芝生がある。

それだけ、といえばそれだけだ。

でも、周囲を囲む山の緑の濃さが尋常じゃない。

秋に来たら紅葉が凄まじいだろう。

夏でも、空気が違う。

都市部のそれとは密度が違う気がした。

ここで食べた地元の農産物の直売所のトマトが忘れられない。

1袋200円。

その辺のスーパーとは甘さが別物だ。

観光地として何かを「してくれる」場所ではない。

ただ、そこにある場所だ。

でも、洞窟2つをまわってきた後に立ち寄ると、

妙に心が落ち着いた。

新見の旅の、クールダウンにちょうどいい。

そういう場所だ。

■ 哲西きらめき広場 住所:岡山県新見市哲西町矢田2114-1 料金:無料 営業時間:施設により異なる(直売所は9:00〜17:00頃) アクセス:JR新見駅から車で約30分
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モデルコース

Day Trip 8:30 井倉洞→10:00 満奇洞→12:00 周辺で昼食→13:30 哲西きらめき広場→15:00 新見駅。洞窟2つはしごは体力的にちょうどいい量だ。
1 Night 1日目:井倉洞→満奇洞→新見市内泊。2日目:哲西きらめき広場→直売所でお土産→新見駅。1泊あると、洞窟を急がず味わえる。朝一番の満奇洞は観光客が少なく、音が全然違う。
Travel Tips 両洞窟とも内部は15度前後。 真夏でも必ず上に羽織れるものを持っていくこと。 足元は濡れていることが多いので、滑りにくいスニーカーが絶対条件だ。 井倉洞は段差と急階段が多い。 体力に自信がなければ満奇洞から先に攻めるのがいい。

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