本土から船で2時間以上かかる。 そのくせ、着いたらもう帰りたくなくなる。 西ノ島はそういう島だ。 隠岐諸島の中でも、ここだけが持つ空気がある。 断崖、神社、荒波。 観光地化されていない、素のままの日本海がここにある。
西ノ島のおすすめスポット
別府港|島との、最初の握手
七類港からフェリーに乗って約2時間40分。
別府港に着いたとき、正直「思ってたより小さい」。
待合所も、売店も、こぢんまりしている。
でもそれが西ノ島だ。
港には地元のおじさんが軽トラで待っている。
観光客に慣れているわけじゃない。
ただ、船が来るから来た。そんな感じ。
レンタカーは事前予約必須だ。
1日3,000円前後で借りられる。
でも台数が少ない。
繁忙期は1ヶ月前でも埋まっている。
港のすぐ横の食堂で食べた岩ガキ定食が忘れられない。
800円だ。
東京で同じものを食べたら2,000円は超える。
別府港はただの玄関口じゃない。
ここで島のペースを、体が勝手に覚える。
焼火神社|1,000段の先に、神様がいた
正直、舐めている。
「山の中に神社がある」くらいに思っている。
登り始めて10分で後悔した。
道は細くて、苔があって、湿っている。
石段の数を数える余裕もない。
あとで調べたら約1,000段とのことだ。
汗だくになって、息を切らして、やっとたどり着く。
社殿は岩の中に、刺さるように建っている。
「岩窟造り」というらしいが、そんな言葉では足りない。
自然に飲み込まれた神社、というほうが正確だ。
誰もいない。
風の音だけがあった。
創建は奈良時代とも言われている。
航海の神様として、船乗りたちに信仰されてきた場所だ。
こんな山の中に、海の神様がいる。
その矛盾みたいなものが、なぜか腑に落ちた。
登りに約40分。下りも慎重に。
動きやすい靴は絶対条件だ。
国賀海岸|ここが日本だと、一瞬忘れる
車を停めて、遊歩道を歩き始めた瞬間に分かった。
これは、普通じゃない。
断崖の高さは最大257m。
数字で言っても伝わらないから言い直す。
東京タワーより高い崖が、海に垂直に落ちている。
「通天橋」と呼ばれる岩のアーチがある。
自然が作ったとは思えない形だ。
その向こうに広がる青が、異常なほど濃かった。
天気は重要だ。
曇りで行ったとき、霧がかかって幻想的だ。
でも晴れた日に再訪したら、全然違う景色だ。
同じ場所で2回感動した。
観光客は少ない。
シーズン中でも、人に会わない時間帯がある。
これだけの景色を、ほぼ独占できる。
それが西ノ島の、一番の贅沢だ。
遊歩道は整備されているが、風が強い日は注意。
柵がない場所もある。
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西ノ島への行き方
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