朝6時、路地に湯気が漂っている。 野沢温泉の朝は、こんなふうに始まる。 村のど真ん中に源泉が湧いていて、住民が管理する共同湯が13か所。 観光地になりきれていない、生活の匂いがする温泉地。 それが、何度でも来たくなる理由だ。
野沢温泉のおすすめスポット
大湯|村の中心で、100円の本気に打ちのめされる
野沢温泉のシンボル的存在。
大湯は、村の中心にどかんと構えている。
木造の建物に引き戸。
中に入ると、熱い湯気がむわっときた。
料金は200円。賽銭箱に入れるスタイルだ。
浴槽は2つ。
「あつ湯」と「ぬる湯」に分かれているが、ぬる湯でも相当熱い。
地元のおじさんに「最初は端っこから入れ」と教わった。
湯温は約45〜48度。
観光客がびびっている横で、地元の人がふつうに長湯している。
そのギャップが、なんかよかった。
朝7時ごろが空いていておすすめ。
雪が積もった外と、熱湯の浴槽。
この組み合わせは、冬の野沢にしかない。
体の芯まで温まって、外に出ると全身から湯気が上がった。
思わず笑ってしまった。
麻釜|98度の地獄が、生活のど真ん中にある
麻釜(おかま)は、温泉地の観光スポットというより、村の台所だ。
地面から98度の源泉が湧き出していて、地元の人が野菜を茹でに来る。
柵の外から見ていると、おばさんがネギとじゃがいもをネットに入れて、ぽちゃんと沈めた。
5分くらいで引き上げて、そのまま帰っていった。
衝撃だ。
湯気のせいで視界が白くなる瞬間がある。
足元の地面も温かくて、冬でも雪が積もらない。
見学は無料だが、観光客が中に入るのは禁止。
触ろうとしたら本当に危ない。
柵越しに見るだけで十分すごい。
夕方に行くと、夕日と湯気が混ざって不思議な光景になる。
カメラを持って行くなら夕方がいい。
ただし、レンズが曇るので注意が必要だ。
温泉が観光資源じゃなくて、生活インフラとして今も使われている。
それを目の当たりにできる場所だ。
野沢温泉スキー場|標高1,650mから温泉村を見下ろす日
リフト1日券は5,800円(2024〜2025シーズン)。
長野のスキー場の中でも、コースのバリエーションが多い。
初心者から上級者まで対応しているが、正直、中〜上級者向けのコースが楽しい。
「スカイラインコース」は斜度があって、滑りごたえがあった。
天気がいい日は、山頂から北アルプスが見える。
ゴンドラを降りた瞬間、風が来て目が覚めた。
気温はマイナス10度以下になる日もある。
そして、ここのすごいところはゲレンデ直結の温泉だ。
滑り終わって、徒歩5分で共同湯に入れる。
体がぼろぼろになるまで滑って、熱い湯に浸かる。
このセットは、他のスキー場ではなかなかできない体験だ。
スキー目的で来るなら1月下旬〜2月中旬がベスト。
雪質がよくて、混雑が一番マシな時期だ。
ゴーグルはしっかりしたものを持っていくこと。
山頂の風は本気だ。
モデルコース
野沢温泉への行き方
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