富山県の東端、黒部川が山から運んできた土砂が広がる扇状地の町。 入善という地名を知っている人は、まだ少ない。 でも一度来ると、この景色の規模に言葉を失う。 日本海と北アルプスと川と農地が、一枚の絵みたいに並んでいる。 派手な観光地じゃない。 だからこそ、刺さる。
入善のおすすめスポット
舟見城址館|小高い丘の上で、富山の全部が見える
標高約80メートルの丘の上に立っている。
戦国時代の城跡に建てられた資料館だ。
館内に入ると地元の歴史展示が並ぶ。
正直、最初は「ふーん」という感じだ。
でも2階のガラス窓に近づいた瞬間、声が出た。
日本海が横に広がって、黒部川が手前を流れて、
遠くに立山連峰が白く光っている。
あの景色を無料で見せてくれるのが信じられない。
入館料は無料。
駐車場も無料。
駐車場から徒歩5分ほど坂を上る。
地元の人がちらほら来ている。
観光バスは一台もいない。
それがかえって良かった。
晴れた日の午前中がいい。
立山に雲がかかっていない時間帯を狙うべきだ。
ここで30分ぼーっとしている。
後悔はまったくない。
黒部川扇状地展望台|この風景、地図で見たことあった
黒部川扇状地は、日本で最大規模の扇状地のひとつ。
そう聞いても最初はピンとこない。
展望台に上ったら、一発でわかった。
山から川が流れ出て、そこから扇のかたちに広がる農地と集落。
そのシルエットが、上から見ると本当に扇型をしている。
教科書で見た地形が、目の前に本物として広がっている。
ちょっとした感動だ。
大げさじゃなく、「地球ってすごいな」。
展望台は無料で上れる。
高さはそれほどでもないが、視界が開けていて気持ちいい。
風が強い日は体ごと持っていかれそうになる。
春には一面の田んぼが水を張って鏡みたいになる。
秋は黄金色の稲穂が広がる。
どの季節に来ても、違う顔がある場所だ。
あいの風とやま鉄道|ローカル線で食べる、入善のグルメ
あいの風とやま鉄道は、北陸新幹線開業で第三セクターになった路線だ。
金沢〜富山〜泊を結んでいる。
入善駅はその途中にある小さな駅。
乗ってみると、車窓がとにかくいい。
日本海が見えたり、田んぼが広がったり、
山が近づいたり遠ざかったりする。
入善駅の周辺で必ず食べてほしいものがある。
ブラックラーメンだ。
富山名物の真っ黒い醤油スープのラーメンは、
入善周辺でも数軒で食べられる。
あとは「入善ジャンボ西瓜」。
夏に来たら絶対に押さえたい。
一玉数キロにもなる巨大な西瓜で、甘さの密度がすごかった。
駅周辺には地場野菜の直売所もある。
朝9時頃に行くと地元のおばちゃんたちが野菜を並べている。
100円で買えるものがたくさんあった。
そのまま新幹線の駅まで持って帰った。