広い。 とにかく、広い。 東京から飛行機で1時間半。 降り立った瞬間、空のスケールが違うと気づく。 十勝平野は、地平線が見える数少ない場所だ。 農場、牧草地、まっすぐな道。 何もないようで、全部ある。 そういう土地が、帯広だ。
帯広のおすすめスポット
十勝牧場|地平線まで、馬と草と風だけがいた
帯広市街から車で20分ほど。
音更町にある農林水産省直轄の国営牧場だ。
広さは約3,500ヘクタード。
東京ドーム750個分と聞いても、ピンとこない。
実際に立ってみると、わかった。
視界に入るもの全部が牧場だ。
白樺並木の直線道路が、どこまでも続いている。
長さ約2.5キロ。
端が見えない。
歩いてみたら、途中で笑いがこみ上げてきた。
こんな道、見たことがない。
馬が草を食んでいる。
係員もいない。
柵の向こうに、ただそこにいる。
観光地っぽい演出が一切ない分、妙にリアルだ。
入場は無料。
駐車場もある。
ただし売店も何もない。
飲み物は必ず持参すること。
夏は日差しが強烈だ。
幸福駅|廃線跡に、今も手紙が届いている
正直、期待していない。
「幸福行きの切符」で有名な観光スポット。
どうせ整備されすぎた場所だろう。
着いてみると、少し違った。
ホームに古い車両が2両、そのまま置いてある。
1987年に廃線になった広尾線の跡だ。
車両の壁一面に、名刺や切符が貼ってあった。
何千枚、何万枚あるのかわからない。
古いものは色が褪せて、読めなくなっている。
それでも誰かが来て、また貼っていく。
なんでこんなに人が来るんだろう。
その答えが、少しわかった気がした。
「幸福」という名前の駅に、
自分の名前を残したい。
それだけのことだ。
入場無料。
隣に小さな売店があって、
「幸福→帯広」の硬券切符が300円で売っている。
つい買った。
ばんえい競馬|重さ1トンの馬が、鉄そりを引いて坂を越えた
世界でここだけの競馬がある。
帯広競馬場のばんえい競馬だ。
普通の競馬とは全然違う。
1トン近い馬が、鉄製のそり(最大450キロ)を引いて、
200メートルのコースを走る。
コースの途中に、高さ1メートルの坂が2か所ある。
最初の坂を越えたあと、馬は立ち止まることがある。
息を整えるためだ。
そのとき、観客が声を上げる。
「行け!」「止まるな!」
馬が動き出す。
そりを引いて、また坂を上る。
ゴールした瞬間、周りのおじさんたちが一斉に叫んだ。
レースは10分以上かかることもある。
なのに誰も飽きていない。
入場料100円。
ナイター開催は金・土・日が多い。
馬券は100円から買える。
勝負より、馬を見るだけで十分だ。
モデルコース
帯広への行き方
HUB CITY
釧路(拠点都市)から行ける旅先を見る →