フェリーを降りた瞬間、足元に何かが駆け寄ってくる。 うさぎだ。 1羽じゃない。5羽、10羽、気づけば囲まれている。 ここ大久野島は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島。 面積わずか0.7平方キロ。 でも、この島には歴史と命が、同じ場所に息づいている。
大久野島のおすすめスポット
うさぎとの触れ合い|降りた瞬間から、もう逃げられない
桟橋に足をつけた。
その5秒後にはもう、うさぎが足元にいた。
警戒心がゼロ。
むしろ向こうから寄ってくる。
島内には700羽以上のうさぎが生息している。
野生なのに、人間に慣れきっている。
えさを持っていると、あっという間に10羽に囲まれた。
ペレットやキャベツは島内の売店でも買えるが、
竹原の港売店で事前に買っておくのがおすすめ。
1袋200円。
持参した方が安心だ。
うさぎは夕方になると活発になる。
朝一番のフェリーで渡って、夕方まで島にいた。
昼間よりも夕方の方が、圧倒的にうさぎが集まってきた。
芝生の上に座っていると、膝の上に乗ってくる子もいる。
スマホを向けても逃げない。
ただ、耳を引っ張ったり抱き上げようとすると嫌がる。
触れ合うにも、ルールがある。
毒ガス資料館|かわいいだけで終わらせない、この島の真実
うさぎと遊んでいると忘れそうになる。
でも、この島はかつて地図から消された島だ。
第二次世界大戦中、大久野島は毒ガスの製造拠点だ。
秘密保持のため、地図に載せることが禁じられている。
資料館の入口に立った。
うさぎがすぐそこにいるのに、空気が変わる感覚があった。
展示は写真・実物資料・証言記録が中心。
毒ガスで被害を受けた人たちの証言が、静かに並んでいる。
ここで働いていたのは、地元の若者や学生だ。
内容を知らされないまま従事していた人も多かった。
資料館は小さい。
30分もあれば見られる。
でも、出たあとも頭から離れない。
うさぎのかわいさと、この歴史が同じ島にある。
そのことを、この島は黙ってそこに置いている。
入館料は無料だ。
大久野島ビジターセンター|うさぎと島の全部を、ここで知る
フェリーを降りてすぐ右手にある。
桟橋からほぼ徒歩1分。
最初にここへ来るべきだ。
島の地形、自然、歴史、うさぎの生態。
すべてがここにある。
特に役立ったのが、島内マップと季節情報。
うさぎが多く集まるスポット、
毒ガス製造施設の跡地の場所、
展望台への道のり。
事前に把握してから歩くと、全然違う。
スタッフに話しかけてみた。
「今日はどのあたりにいますか」と聞くと、
今の時間帯にうさぎが多い場所を教えてくれた。
館内はそれほど広くない。
15〜20分ほどで見られる。
でも島を歩く前提知識として、ここは外せない。
島に来たら、桟橋→ビジターセンター→散策、の順がいい。
この順番で動いた日は、島の見え方が変わった気がした。
モデルコース
大久野島への行き方
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