琵琶湖のほとり、古い街並みが残る近江八幡。 安土城の城下町として栄えた場所だ。 堀沿いに柳が揺れて、舟がゆっくり進んでいく。 なぜかここに来ると、時間の流れが変わる気がした。 歴史と、おいしいものと、静けさが全部ある街。
近江八幡のおすすめスポット
八幡堀|朝8時、舟が水面を割る音だけが聞こえる
早朝に行くことを強くすすめたい。
観光客がまだいない時間帯、堀沿いは静かで別世界だ。
江戸時代から変わっていないとされる石垣と水路。
幅は約15メートルほど、全長は約6キロ。
なのに、不思議と圧迫感がない。
舟めぐりは大人1,500円で約30分。
乗ってみると目線が変わって、景色がまるで違う。
石垣の苔の質感まで見える。
桜のシーズンは早朝でも人が多い。
紅葉の時期は11月中旬が見頃で、人が少なめだ。
夕方17時以降も堀の静けさが戻ってくる。
近くにカフェや飲食店が並ぶ「旧伴家住宅」あたりも歩いてほしい。
昼間でも裏道に入ると、観光地感がすっと消える。
日牟禮八幡宮|境内の空気が、ちょっとだけ違う
八幡堀のすぐそばにある神社だ。
創建は不明なほど古く、安土桃山時代には豊臣秀次が城下を整備した際に深く関わった場所とされている。
鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。
木々が高くて、社殿が暗くて、静かだ。
境内は広くないが、歩くと奥に進むたびに気配が変わる。
特に本殿裏の林の中。
観光地の神社というより、ちゃんとした信仰の場だ。
毎年3月の「左義長まつり」は国の重要無形民俗文化財。
松明を担いで練り歩く祭りで、熱量がすごかった。
あの夜の空気は、写真には残せない。
参拝は24時間可能で、拝観料は無料。
ラコリーナ近江八幡とほぼ隣接しているので、セットで歩けるのもいい。
ラコリーナ近江八幡|芝の屋根を見た瞬間、声が出た
「洋菓子屋さん」と聞いて来たら、全然違った。
建築家・藤森照信が設計したメインショップの屋根に、草と木が生えている。
敷地に入った瞬間、ここはなんだと声が出た。
バウムクーヘンが有名で、週末は整理券が必要なほど混む。
平日10時に開店直後に行って、並ばずに買えた。
カットバウム648円、ホールは2,916円から。
しっとりして、甘すぎない。
敷地内を歩くだけでも楽しい。
小さな川が流れていて、鴨がいた。
子どもが走り回っている。
なんとなく居心地がよくて、1時間いた。
たねや(和菓子)のショップもある。
どら焼きの「でっちようかん入り」は現地限定だった気がする。
シーズンによって屋根の草の色が変わる。
秋の黄色と緑が混じる時期が、個人的には一番よかった。