越前大野の越前大野城
福井県

越前大野

歴史自然

Photo by 藤谷良秀 / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

歴史を辿る自然と過ごすグルメ1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と

霧の朝、城が浮かんでいた。 山の上にではなく、雲の上に。 越前大野は、そういう町だ。 派手さはない。 でも、歩くたびに何かが滲み出てくる。 湧き水が道沿いに流れ、城下町の格子戸が続き、時間がゆっくり動いている。 そんな場所が、福井の山あいにひっそり残っている。

福井県の山あいに位置する城下町で、越前大野城を中核に歴史的な町並みを残す。越前大野駅から観光の中心へは徒歩圏内。大阪から約3時間でアクセスできる。越前大野城は「天空の城」として知られ、10〜11月の晴れた早朝、前夜に雨が降った翌日には雲海の上に城が浮かぶ姿を狙える。早起きの価値がある。城下に降りれば本町通り湧水群をたどる散策が待ち、道端を清らかな水が流れ、格子戸の続く町並みをゆっくり歩ける。「水の町」の異名もここに来て実感できる。なお、近隣の勝山恐竜博物館は越前大野からさらに足を延ばした施設のため、日程に余裕があるときに組み込みたい。雲海と湧き水、二つの顔。

Best Season
雲海目当てなら10〜11月の秋。 城下町の雪景色を見るなら1〜2月。 新緑の山に囲まれた5月も気持ちがいい。 夏は比較的空いていて、湧き水の冷たさが体に染みる。
Stay
1泊おすすめ
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越前大野のおすすめスポット

01
越前大野の越前大野城|雲の上に浮かぶ、天空の城へ
Keisuke MAEDA / CC BY-SA 4.0

越前大野城|雲の上に浮かぶ、天空の城へ

秋の早朝、5時半に起きた。

目的はひとつ。

「天空の城」を自分の目で確かめること。

雲海が出るのは、10月から11月の晴れた朝。

前夜に雨が降り、気温差があるほど出やすい。

その条件がそろった朝、大野盆地は一面の霧に包まれた。

展望台は「犬山」と呼ばれる山の中腹にある。

歩いて15分ほど。

息を切らして上ると、城が霧の上に浮かんでいた。

写真で見た景色が、そのまま目の前にあった。

しばらく、声が出ない。

城自体は昭和に再建されたものだが、石垣は本物だ。

慶長年間から残る野面積みの石垣が、草に覆われながらも力強く立っている。

天守からの眺めは360度。

大野の町が箱庭のように広がっている。

入場料は300円。

この値段で、この景色は反則だ。

■ 越前大野城 住所:福井県大野市城町3-109 料金:300円(高校生以下無料) 営業時間:9:00〜17:00(4〜11月)、10:00〜16:00(12〜3月) 雲海展望:犬山より。秋の早朝・晴天・前夜雨の条件下
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02
越前大野の本町通り湧水群|道端から、水が湧いている
fitm / CC BY-SA 3.0

本町通り湧水群|道端から、水が湧いている

城から下りて、町を歩いた。

すると、道の脇に水が流れている。

越前大野は「水の町」と呼ばれている。

城下町の随所に湧き水があり、今も生活用水として使われている。

本町通りには「御清水」「殿様清水」など複数の湧水スポットが点在している。

御清水は環境省の「名水百選」にも選ばれた場所だ。

でも、観光地っぽさがまったくない。

地元のおじさんが大きなタンクを持って水を汲んでいた。

そこに混じって、手で水を飲んでみた。

冷たくて、すこし甘かった。

本町通りは江戸期の町割りが残る通りで、

格子戸の商家、醤油屋、味噌蔵が並んでいる。

昭和でも平成でもない空気が漂っている。

歩いて20分あれば通り抜けられる距離だが、

気づいたら1時間以上いた。

そういう通りだ。

■ 本町通り湧水群(御清水ほか) 住所:福井県大野市元町周辺 料金:無料 見学:自由(常時開放) 最寄り:越前大野城から徒歩約10分
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03

福井県立恐竜博物館|恐竜と向き合う、圧倒的な1時間

大野から車で約40分、勝山市にある。

日本最大級、世界三大恐竜博物館のひとつだと聞いている。

正直、「まあ博物館でしょ」。

甘かった。

エスカレーターを下ると、全長15メートルのティラノサウルスが目の前にいた。

動く。

叫ぶ。

近くにいた子どもが泣いた。

気持ちはわかる。

展示は約44体の恐竜骨格標本。

そのほとんどが「本物の化石」を含む実物標本だという。

福井で発掘されたフクイラプトルやフクイサウルスのコーナーは特に見応えがあった。

ここで発見されたから、ここで展示されている。

その事実がずっしりとくる。

入館料は一般730円。

混雑するので開館直後の9時入りがおすすめだ。

駐車場は広い。

大野とセットで回るなら、午前に恐竜博物館、午後に大野城という順が動きやすかった。

■ 福井県立恐竜博物館 住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11 料金:一般730円、高校・大学生420円、小中学生260円 営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:第2・4水曜(夏休み期間は無休) 越前大野からの距離:車で約40分
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モデルコース

Day Trip 9:00 恐竜博物館→11:30 越前大野着→12:00 町歩き・昼食→13:30 本町通り湧水群→15:00 越前大野城→16:30 帰路
1 Night 1日目:恐竜博物館→大野着・夕食(郷土料理の芋煮など)→大野泊。2日目:早朝5:30に犬山展望台で雲海狙い→越前大野城→本町通り散策→昼食後に帰路。雲海を見るなら絶対1泊がいい。
Travel Tips 雲海は10〜11月の早朝が狙い目。 前夜雨が降った翌朝を選ぶこと。 犬山の展望台は駐車場から15分歩く。 懐中電灯を持っていくと安心だ。 大野の町は駐車場が少ないので、観光案内所そばの市営駐車場(無料)を先に確保しておくといい。

越前大野への行き方

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