本州から橋を渡って、たどり着く島がある。 周防大島。 山口県の離島のくせに、車で来られる。 そのせいか、どこか「ちょうどいい」感じがする。 海は透けていて、みかんは甘くて、展望台からの景色は思っていた以上だ。 観光地っぽい騒がしさがない。 そこが、正直いちばん好きだ。
大島(山口)のおすすめスポット
片添ヶ浜|瀬戸内なのに、この透明度は反則だ
砂浜に降りた瞬間、足が止まった。
瀬戸内海って、もっと濁ってるイメージがあった。
でも片添ヶ浜は違う。
遠浅で、水が薄い青というか、透き通っていて。
晴れた日の午前10時ごろが、光の入り方が一番きれいだ。
砂はきめ細かくて、歩くとキュッと鳴る。
ビーチ沿いにキャンプ場もあるので、泊まり込みで来る人も多い。
夏の週末は場所取りが早い。
そのくらい、地元の人に愛されている浜だ。
海水浴シーズンを外して訪れた。
人がほとんどいなくて、波の音しかしない。
それが最高だったと、今でも思っている。
浜辺に1時間以上いた。
何もしていないのに、時間が消えた。
みかん農園|急斜面で採ったみかんは、なぜかいつもより甘い
周防大島はみかんの産地だ。
それは知っている。
実際に農園に入ると、意味がわかった。
島の斜面がまるごとみかん畑になっている。
海を見下ろしながら、みかんを採る。
そういう場所だ。
農園の方が「急な斜面は大変だけど、昼夜の寒暖差が甘みを作る」と教えてくれた。
なるほど、と思いながら口に入れた。
甘い。
じわっと甘い。
収穫体験は予約制の農園が多く、料金は1,000〜1,500円前後が目安。
10月末〜12月が旬のシーズン。
もぎたてを、その場で食べる。
スーパーで買うみかんとは、別の食べ物だ。
帰りに箱買いする人が続出する理由が、よくわかった。
嵩山展望台|360度、瀬戸内の島々が全部見える
車で山頂近くまで上がれる。
そこから少し歩くと、展望台に出る。
目の前に広がるのは、瀬戸内の島々。
晴れていれば、四国まで見える。
標高は616メートル。
たいした数字じゃない。
でも眺めは、圧倒的だ。
午後の光の中で、島がいくつも浮かんでいた。
海の色が、場所によって違う。
濃い青のところと、緑っぽいところと。
黙って立っている。
10分くらい、動けない。
山頂付近には桜の木もあって、春は花見スポットになる。
でもどの季節でも、晴れた日に来る価値はある。
曇っていると、何も見えない。
そこだけ注意したい。
駐車場から展望台まで徒歩10分ほど。
足元は整備されている。