長野県

小谷温泉

温泉秘境自然

長野の奥深く、雪に閉ざされた山あいに、その湯はある。 道路は細く、集落はひっそりと静まり返っている。 観光地という言葉が似合わない場所だ。 それなのに、また来たくなる。 小谷温泉は、そういう場所だ。

Best Season 7〜8月は新緑と登山が楽しめる。 11月の紅葉と初雪が重なる時期は特に美しかった。 冬は静寂の秘湯として、別格の時間が待っている。

小谷温泉のおすすめスポット

01

雨飾荘|雪の夜、硫黄の匂いと静寂だけがある

宿に着いたのは夕方5時過ぎ。

外は氷点下、雪がしんしんと積もっている。

フロントで鍵を受け取り、廊下を歩く。

古い木造の床が、ぎしぎしと鳴る。

その音が、なぜかほっとした。

温泉は源泉かけ流し。

乳白色の湯が、浴槽からゆっくりと溢れている。

硫黄の匂いがすごい。最初は少し驚く。

でも10分も浸かると、それが気持ちよくなってくる。

料金は1泊2食で15,000円前後。

決して安くはない。

でも、この静けさと湯質に対して、高いとは感じない。

夜9時以降、廊下に人気がなくなる。

雪の音しか聞こえない夜だ。

ああ、ここまで来てよかった、と思った瞬間だ。

■ 雨飾荘 住所:長野県北安曇郡小谷村大字中土20275-1 料金:1泊2食 15,000円〜(時期により変動) 営業:通年(冬季は要確認) TEL:0261-85-1607
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02

雨飾山登山口|夏と冬では、まるで別の場所だ

冬に訪れると、登山口は完全に雪の下だ。

標識だけが辛うじて頭を出している。

標高は登山口時点でおよそ940m。

山頂は1,963m。

夏なら往復6〜7時間の中級コース。

冬は完全に上級者向けの雪山になる。

その日は登らない。ただ、そこに立った。

静かだ。

風の音と、雪が枝から落ちる音だけ。

駐車場には車が1台もない。

夏に再訪したとき、登山道の入口に花が咲いている。

ブナ林の緑が濃くて、空気が違った。

同じ場所なのに、まったく別の山に見える。

ここは、季節を変えて何度でも来る価値がある場所だ。

登らなくても、この空気を吸いに来るだけでいい。

■ 雨飾山登山口(小谷温泉登山口) 住所:長野県北安曇郡小谷村大字中土 登山シーズン:7月〜10月(積雪期は冬山装備必須) 駐車場:無料(約30台) 最寄り宿から徒歩約15分
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03

山田旅館|明治創業、時間が止まったような宿

雨飾荘から歩いて5分もかからない。

山田旅館は、そこにひっそりとある。

創業は明治時代。

建物の梁や柱が、その年月を語っている。

チェックインのとき、女将さんが出てきた。

物腰が静かで、押しつけがましさがゼロだ。

部屋は和室。窓の外は雪山。

テレビはあるが、つける気にならない。

湯は単純硫黄泉。

肌がつるつるになる、と女将さんが言っている。

実際、翌朝の肌の感触が違った。

本当に違った。

1泊2食で12,000円前後。

素朴な夕食に、地元の山菜が何品も並んだ。

名前を聞いても、いくつか知らないものがあった。

それが逆に、ここに来た実感になった。

派手さは何もない。

でも、また泊まりたいと思う宿だ。

■ 山田旅館 住所:長野県北安曇郡小谷村大字中土20277 料金:1泊2食 12,000円〜 営業:通年(冬季は事前確認を推奨) TEL:0261-85-1301
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モデルコース

Day Trip 10:00 小谷温泉着 → 11:00 雨飾山登山口散策 → 13:00 山田旅館で日帰り入浴(500円)→ 15:00 帰路
1 Night 1日目:15:00 雨飾荘チェックイン → 温泉→夕食 → 2日目:7:00 朝風呂 → 9:00 雨飾山登山口 → 10:30 山田旅館の湯へ立ち寄り → 12:00 帰路
Travel Tips 冬は国道148号から細い山道に入る。 積雪時はスタッドレス必須、チェーンも持参したい。 宿は週末すぐに埋まる。 2〜3週間前には予約を。 携帯の電波は弱い。オフラインの地図を準備しておくと安心だ。

小谷温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約3時間
名古屋から 約3時間40分
水戸から 約3時間45分
前橋から 約4時間
高崎から 約4時間
鉄道 南小谷駅へ
移動 小谷温泉へ

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