三重県

尾鷲

グルメ

雨が多い町、と聞いている。 年間降水量は3000mmを超える。 それでも来た。 いや、だから来た。 雨に洗われ続けた港町には、どこか他の場所では嗅げない匂いがある。 潮と、魚と、山の湿気が混ざった、あの独特の空気。 尾鷲は、知る人だけがひっそりリピートする町だ。

Best Season 10〜11月がいい。 台風シーズンが落ち着き、山の緑が深くなる。 気温も落ち着いて、天狗倉山も登りやすい。 秋のカツオも脂がのっている。

尾鷲のおすすめスポット

01

尾鷲港|朝5時、セリの声で目が覚める

港に着いたのは朝6時前だ。

すでに漁師たちは動いている。

どこかで怒鳴り声がする。

セリが始まっている。

尾鷲は三重を代表する漁港だ。

カツオ、ブリ、伊勢エビ。

水揚げの種類が多い。

港の近くに「魚市場食堂」がある。

地元の漁師が普通に飯を食っている場所だ。

マグロの漬け丼が850円。

観光地価格じゃない。

それが、正直うれしかった。

丼を食べながら窓の外を見ると、漁船が行き来している。

絵になる、とか言いたくない。

生活がある、という感じだ。

朝7時には食事を終えて、港をぶらぶらした。

地面が濡れている。

前の晩に雨が降ったのだ。

でも空は晴れている。

尾鷲の朝は、そういう顔をしている。

■ 尾鷲港周辺 住所:三重県尾鷲市矢浜 アクセス:JR尾鷲駅から徒歩約10分 魚市場食堂の営業:6:30〜14:00ごろ(不定休) 駐車場:港周辺に無料あり
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02

天狗倉山|標高522m、山頂で海が見える

登山口から山頂まで、ゆっくり歩いて約1時間20分。

そんなに高くない、。

甘かった。

登山道は岩が多い。

ところどころ鎖場がある。

スニーカーで来たことを後悔した。

トレッキングシューズは必須だ。

尾鷲ヒノキの林の中を歩く。

樹齢100年を超えるものも多い。

木の間から光が差し込む瞬間がある。

足が止まる。

山頂に着いた。

大きな岩の上に立った。

眼下に熊野灘が広がっている。

尾鷲の市街地も見える。

港も見える。

朝に食べた丼のあの食堂も、あの辺りだろうか。

海と山がこんなに近い場所は、なかなかない。

下山後、足がガクガクした。

全身で登った気がした。

それが気持ちよかった。

■ 天狗倉山 住所:三重県尾鷲市向井(登山口) 標高:522m 所要時間:登り約80分、下り約60分 入山料:無料 注意:トレッキングシューズ必須。鎖場あり。雨天後は足元が滑りやすい
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03

九鬼集落|道が細すぎて、車で入れない

九鬼へは、尾鷲駅からJRで2駅だ。

乗車時間は10分もない。

でも、別の世界に来た気がした。

集落は山と海に挟まれている。

平地がほとんどない。

家々が斜面に張り付くように建っている。

道が細い。

車が入れない路地がほとんどだ。

歩くしかない。

それがよかった。

人口は200人を切っている。

高齢化が進んでいる。

それは事実だ。

でも、漁は続いている。

港に船がある。

漁協の直売所で、さんま寿司を買った。

1本500円だ。

甘い酢と塩の塩梅が絶妙だ。

立ったまま食べた。

海が目の前だ。

帰りの電車まで時間があった。

集落の防波堤に座って、ぼーっとした。

波の音だけ聞こえる。

30分があっという間に過ぎた。

もう一度来たいと思っている。

■ 九鬼集落 住所:三重県尾鷲市九鬼町 アクセス:JR九鬼駅から徒歩すぐ(尾鷲駅から約10分) 駐車場:集落内はほぼ不可。九鬼駅周辺に若干あり さんま寿司:漁協直売所で購入可(季節・在庫による)
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モデルコース

Day Trip 6:00 尾鷲港で朝食 → 8:30 天狗倉山登山スタート → 12:00 下山・市街地でランチ → 14:00 九鬼集落散策 → 16:30 尾鷲駅
1 Night 【1日目】6:00 尾鷲港の朝 → 天狗倉山登山 → 市街地で夕食(地魚料理) → 尾鷲泊 【2日目】九鬼集落をゆっくり散策 → 直売所でさんま寿司 → 尾鷲駅14:00ごろ出発
Travel Tips 尾鷲は雨が多い。 晴れを狙いすぎると、いつまでも来られない。 雨の日の港も、それはそれでいい。 カッパと防水の靴があれば十分だ。 JR紀勢本線は本数が少ない。 時刻表は必ず事前に確認しておくこと。

尾鷲への行き方

ICカード利用可
Access Time
大阪から 約2時間30分
名古屋から 約2時間40分
岐阜から 約3時間
浜松から 約3時間10分
田辺から 約4時間
鉄道 尾鷲駅へ

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