北海道

礼文島

離島自然

フェリーが稚内を離れた瞬間、もう引き返せない。 礼文島まで約2時間。 海の色が、本土とは明らかに違う。 「花の浮島」という言葉を聞いても、正直ピンとこない。 でも島に降り立って、風を吸い込んだ瞬間にわかった。 ここはそういう場所だ。

Best Season 6月〜7月がベスト。 レブンアツモリソウは6月上中旬限定。 高山植物が一斉に咲く季節と重なる。 8月以降も海と風は気持ちいいが、花の種類は減る。

礼文島のおすすめスポット

01

桃岩展望台|風が強すぎて、立っていられない

登山口から歩いて約40分。

そんなにきつくないと聞いていたのに、息が上がった。

高山植物が足元に広がっていて、何度も立ち止まった。

そのせいで時間がかかっただ。

頂上に着いたとき、風速は体感で15メートルくらいあった。

スマホを出したら飛ばされそうで、しばらくポケットにしまっている。

視界に入るのは、海だけ。

右も、左も、前も、海。

雲が動くのが速くて、光が10分おきに変わっていく。

しんどいと思いながら登ったのに、下りたくない。

1時間以上、そこにいた。

帰りのフェリーの時間が気になりはじめるまで、ずっといた。

■ 桃岩展望台 住所:北海道礼文郡礼文町香深村 料金:無料 登山口から展望台まで徒歩約40分 6〜9月がベストシーズン
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02

スコトン岬|日本最北の集落の、静けさについて

礼文島の最北端まで、バスで約50分。

運賃は870円。

バスの中に乗客は3人しかいない。

岬に着いて、まず思ったのは「何もない」だ。

売店が1軒、トイレが1棟、あとは風と草と崖。

でも岬の先端まで歩いて、海を見下ろしたとき、感覚が変わった。

遠くにトド島が浮かんでいる。

晴れていればサハリンが見える、と地元の人が教えてくれた。

この日は曇りで、見えない。

観光客が来ては5分で去っていく。

なのにここが「日本最北限の有人集落」だという事実が、重くのしかかってくる。

ここで暮らしている人がいる。

冬の礼文島で、この岬のそばで。

そのことを考えながら、バス停のベンチに30分座っている。

■ スコトン岬 住所:北海道礼文郡礼文町スコトン 料金:無料・入場自由 香深フェリーターミナルからバス約50分(宗谷バス) バス片道870円(2024年時点)
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03

レブンアツモリソウ|会いに来た、それだけの花だ

礼文島固有種。

世界でここにしか咲かない。

6月上旬から中旬の約2週間だけ。

その情報を知ってから、この島に来ることを決めた。

自生地は立入禁止になっている。

フェンスの外から見るしかない。

思ったより小さかった。

淡いクリーム色で、形が独特で、ランの仲間だと言われて納得した。

礼文島の森林公園には保護・育成されている群落があって、そこで近くで見られた。

入場料は300円。

係の人が丁寧に教えてくれた。

「昔は盗掘で激減したんですよ」という言葉が刺さった。

今咲いているのは、誰かが守り続けたからだ。

フェンスの前に立って、ただ見ている。

写真を何枚撮っても足りない。

花が好きなわけじゃないのに、来てよかった。

■ レブンアツモリソウ育成センター(礼文町森林公園内) 住所:北海道礼文郡礼文町香深村字ワウシ 料金:300円 開花時期:6月上旬〜中旬ごろ 営業時間:9:00〜16:00(時期により変動)
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モデルコース

Day Trip 8:00稚内発フェリー→10:00香深着→スコトン岬→桃岩展望台→レブンアツモリソウ育成センター→17:00フェリーで稚内へ。移動が詰まるので体力は残しておくこと。
1 Night 1日目:午前フェリー着→スコトン岬→島の北部をのんびり散策→民宿泊。 2日目:朝一で桃岩展望台→レブンアツモリソウ→昼食に利尻昆布ラーメン→夕方フェリーで稚内へ。島の時間に体を合わせるなら1泊が正解。
Travel Tips フェリーは稚内から1日2〜3便。 繁忙期は早めに予約を。 島内はバスか自転車かタクシーしかない。 レンタサイクルは電動がおすすめ、坂が多い。 6月でも防風ジャケットは必須。 半袖では後悔する。

礼文島への行き方

Access Time
札幌から 約7時間
obihiroから 約8時間
kushiroから 約8時間30分
kitamiから 約8時間30分
東京から 約12時間30分
鉄道 稚内駅へ
移動 稚内港へ
香深港へ
移動 礼文島へ

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