利尻島の風景
北海道

利尻島

離島自然

フェリーの甲板に立った瞬間、見える。 海の向こうに、円錐形の山がただそこにある。 雲もなく、波もおだやか。 利尻島は、近づくほどに大きくなる。 観光地らしい派手さは何もない。 それなのに、なぜかもう一度来たいと思わせる島だ。

Best Season 7〜8月が花と登山のベストシーズン。 9月は人が減り、紅葉も始まる。 穴場は9月上旬。天気が安定していて、島がいちばん静かだ。

利尻島のおすすめスポット

01

利尻山|朝3時に出発して、やっと見えた景色がある

登山口は北麓野営場。

標高1721m、往復10〜12時間のコースだ。

夜明け前の3時に出発した。

ヘッドライトの光だけを頼りに歩く。

足元は火山礫で滑る。

なかなかしんどい。

8合目あたりで振り返ったとき、息が止まった。

オホーツク海と日本海が両側に広がっている。

島の輪郭が、朝日にくっきり浮かんでいた。

山頂付近は風が強い。

10月は雪もある。

ご来光を狙うなら7〜8月がいい。

晴天率は高くない。

3回登ってやっと晴れ、という地元ガイドの話を聞いた。

それでも登りたくなる山だ。

下山後、足は笑っている。

コンビニはない。

稚内から持ち込んだ食料が尽きた。

鴛泊港近くの食堂でウニ丼を食べた。

疲れた体に、甘みが染みた。

■ 利尻山(北麓野営場登山口) 住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊ポン山 入山料:なし(登山届必須) 登山シーズン:6月中旬〜10月上旬 所要時間:往復約10〜12時間 ※登山前日に天気予報を必ず確認
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02

オタトマリ沼|風がやんだ瞬間だけ、逆さ利尻が現れる

島の南側にある沼だ。

バスで約30分、鴛泊港から向かった。

バスは1日数本しかない。

時刻表は事前にチェックしておくべきだ。

沼のほとりに立ったとき、風がない。

水面に利尻山が映っている。

そのまま10分、動かずに見ている。

ガイドブックで何度も見た写真。

実物はもっと静かだ。

音がない。

観光客も少ない。

平日の午前中に行って正解だ。

周囲には木道が整備されている。

1周約20分。

エゾカンゾウが咲く7月は黄色い花が沼を囲む。

訪れたのは9月で、葉が色づき始めている。

それはそれで、よかった。

近くに売店がある。

ホタテのバター焼きが500円。

外で食べた。

風が冷たくて、でも気持ちよかった。

■ オタトマリ沼 住所:北海道利尻郡利尻町仙法志字本町 入場料:無料 散策所要時間:約20〜30分 駐車場:あり(無料) ※宗谷バス「オタトマリ沼」停下車すぐ
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03

姫沼|朝7時、誰もいない沼は別の場所のようだ

鴛泊港から歩いて約20分。

その距離感がちょうどいい。

宿を出て、朝食前に向かった。

沼に着いたのは7時15分。

誰もいない。

ほんとうに、誰も。

水面は鏡のようだ。

オタトマリ沼より小さくて、木々に囲まれている。

利尻山の頂は雲の上にあった。

それでも十分だ。

1周約15分の木道コースがある。

シマリスが木道のそばをちょろちょろしている。

写真を撮ろうとしたら逃げた。

当たり前だ。

9時を過ぎると観光客が来始める。

バスツアーの団体もある。

早起きしてよかった、と心から思った。

姫沼は「静けさを買う場所」だ。

お金はかからない。

かわりに、少しだけ早起きする必要がある。

それだけの価値は、確実にあった。

■ 姫沼 住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字富士野 入場料:無料 散策所要時間:約15〜20分 鴛泊港から徒歩約20分 or タクシー約5分 ※早朝(7〜8時台)がもっとも静か
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モデルコース

Day Trip 鴛泊港着→姫沼(朝)→利尻山5合目まで散策→昼食(ウニ丼)→オタトマリ沼→仙法志御崎公園→鴛泊港発。移動はレンタカーが現実的。
1 Night 1日目:鴛泊港着→姫沼→島内一周ドライブ→オタトマリ沼→宿泊(鴛泊or沓形)。2日目:深夜3時出発で利尻山登山→下山後ウニ丼→フェリーで帰路。体力勝負の2日間。
Travel Tips レンタカーは要予約。台数が少なくすぐ埋まる。 コンビニはない。稚内のセイコーマートで食料を買い込んでおくと安心。 フェリーは欠航することがある。 帰りの便に余裕を持たせたスケジュールが正解だ。

利尻島への行き方

Access Time
札幌から 約6時間40分
obihiroから 約7時間40分
kushiroから 約8時間10分
kitamiから 約8時間10分
東京から 約12時間30分
鉄道 稚内駅へ
移動 稚内港へ
鴛泊港へ
移動 利尻島へ

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