新潟港からジェットフォイルで67分。 海を渡ると、時間の流れが変わる。 佐渡は「島」というより、ひとつの国みたいだ。 金山の坑道、朱鷺の声、廃墟のような選鉱場。 どこを歩いても、人の営みの痕跡がある。 それがずっと、頭から離れない。
佐渡島のおすすめスポット
佐渡金山|400年前の闇の中に、人の執念が残っている
坑道に入った瞬間、空気が変わった。
ひんやりして、湿っていて、石の匂いがする。
江戸時代から掘り続けられた穴の中に、今も立てる。
それだけで、少し足がすくんだ。
道遊の割戸というのがある。
山の頂上が、ぱっくりと割れている。
金を掘りすぎて、山が裂けたのだ。
説明を聞いて、笑えない。
コースは「宗太夫坑」と「道遊坑」の2種類。
宗太夫坑は江戸時代の採掘跡で、
人形が当時の作業を再現している。
リアルで、正直ちょっと怖い。
入場料は大人1,000円。
駐車場から坑道入口まで少し歩く。
坑内は夏でも寒いので、一枚持っていくべきだ。
薄着で入って、後悔した。
トキの森公園|生きているトキを、3メートル先で見た
正直、最初は期待していない。
「動物園みたいなものでしょ」。
でも、ガラス越しに見えたトキは違った。
あの、うすいピンクがかった白い羽根。
日本の空から一度消えた鳥が、そこにいる。
なんとも言えない気持ちになった。
観察窓から3メートルくらいの距離で見られる。
朝早い時間のほうが、活動的で見ごたえがある。
開園直後の9時ごろに入るのがよかった。
園内には資料館もあって、
トキの保護活動の歴史が丁寧に展示されている。
1981年に野生のトキが捕獲されてから、
ここまで回復させてきた話は、単純にすごい。
入場料は大人400円。
駐車場無料。
この値段でこの体験は、安すぎる。
北沢浮游選鉱場|廃墟と呼ぶには、あまりにも美しかった
金山の近くに、突然現れる。
コンクリートの建物が、苔と草に飲み込まれている。
「廃墟」という言葉が浮かんだけど、それだけじゃない。
1938年に建てられた選鉱場の跡。
金を砂から分離するための施設だ。
現役だったのは、わずか数十年。
今はただ、静かに朽ちていく。
ライトアップイベントがあって、
夜に訪れると全然違う顔を見せる。
青や緑の光に照らされた廃墟は、
正直、現実の場所じゃないみたいだ。
昼間に一度、夜に一度。
そのくらい見る価値がある場所だ。
入場は無料。
佐渡金山と同じエリアにあるので、
セットで回るのが自然な流れ。
見学通路が整備されているので、歩きやすい。
ただ、雨の日の足元には気をつけた方がいい。
モデルコース
佐渡島への行き方
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