鳥取の端っこに、妖怪の街がある。 新幹線も止まらない、小さな港町。 なのに、なぜかここだけ異様に熱い。 ゲゲゲの鬼太郎が生まれた場所というだけで、こんなにも人が集まるのかと最初は半信半疑だ。 でも実際に歩いてみたら、納得した。 この街には、ちゃんと「本物」がある。
境港のおすすめスポット
水木しげるロード|妖怪たちと、800mを歩く
JR境港駅を出た瞬間、目に入る。
いきなり鬼太郎がいる。
駅前から続く約800mの商店街に、妖怪のブロンズ像が177体。
どこを向いても妖怪がいる。
最初は笑えてくるくらい多い。
でも歩いているうちに、だんだん真剣になってくる。
どの像も妙にリアルで、表情がある。
目玉おやじは想像より小さくて、ぬりかべは想像より存在感があった。
子どもたちが走り回り、大人がスマホを向け、観光客の言語がバラバラだ。
平日の午前10時で、すでにかなりの人出。
商店街沿いの店では妖怪まんじゅうが1個150円で売っている。
買って食べながら歩いた。
餡は普通においしかった。
夕方になると人が減って、少し薄暗くなる。
そうすると急に、妖怪たちがそれっぽく見えてくる。
時間帯を変えて2回歩くのがいい。
水木しげる記念館|漫画家の「本気」が詰まっている
入館料は700円。
正直、高い。
でも入ったら、そんな気持ちは5分で消えた。
館内は思ったより広い。
水木しげるの生涯と、作品世界が丁寧に展開されている。
戦争で左腕を失ったこと。
赤貧の時代があったこと。
50歳を過ぎてから大ブレイクしたこと。
そんな話を知った上で、原画を見た。
線が、すごかった。
手書きの太い線と、緻密な描き込み。
デジタルじゃないのに、なぜこんな密度が出せるのか。
のんのんばあとの交流を描いたコーナーで、少し立ち止まった。
妖怪への愛情が、単なるエンタメじゃないんだとわかる。
館内の一番奥に「妖怪洞窟」がある。
暗くて狭い通路に、妖怪のオブジェが並んでいた。
子どもが泣いている。
気持ちはわかった。
滞在時間は約1時間半。
余裕を持って入ること。
境港水産物直売センター|港の朝、カニと向き合う
ここに来るなら、朝がいい。
開店は8:00。
港に近い建物に入ると、磯の匂いが強くなった。
境港は日本有数の水揚げ量を誇る漁港。
その直売センターだから、鮮度が違う。
並んでいたのはベニズワイガニ、アジ、カレイ、サバ。
値段を見ると、スーパーより明らかに安い。
ベニズワイガニ1杯が500円〜700円くらいで買えた。
その場で蒸してもらえる店もある。
買ったカニを外のテーブルで食べた。
シンプルに塩味だけで、十分すぎるほどうまかった。
手がべたべたになった。
それも含めて、港飯の正解だ。
マグロの水揚げも多い港なので、マグロ丼も見かけた。
近くの食堂で1,200円。
2食目として食べた。
胃袋さえあれば、何でも食べたい場所だ。
午前中に動かないと、鮮魚は売り切れる。
早起きは必須。
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境港への行き方
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