名古屋から船で約30分。 そこに、ひっそりと浮かぶ島がある。 佐久島は、派手じゃない。 でも、一度来ると、また来たくなる。 アートが野原に置かれ、猫が石段を歩き、 海の青が、ただ、そこにある。 そういう場所だ。
愛知の知多半島から高速船で15分。大浦港に着いた瞬間、海の匂いと一緒に現れるのは、色彩に満ちた島だ。草間彌生、荒神明香といったアーティストの作品が、集落の路地や海岸に佇んでいる。ド派手な水玉の立体作品から、静謐な金属インスタレーションまで。佐久島は、アートの島というより、アートと日常が分け隔てなく共存する場所。漁師町の古い建物の脇に突然、現代美術が現れる。その違和感でなく親密感こそが、この島の本質だ。佐久島弁天の小さな祠の前で海を眺めていると、人間が作ったものと、自然が作ったものの境界が曖昧になっていく。そんな感覚が島に満ちている。
佐久島のおすすめスポット
大浦港|島に着いた瞬間、時間の流れが変わった
西浦港からフェリーに乗って約30分。
大人片道580円。
そんなに安いのか、と少し驚く。
船が港に着いたとき、正直、地味だ。
小さな桟橋。
白い壁の建物。
自転車が数台、並んでいるだけ。
でも、降りた瞬間に気づく。
風の音しかしない。
レンタサイクルは港すぐそばで借りられる。
1日800円。
島は細いから、自転車で十分まわれる。
荷物を預けて、ペダルを漕ぎはじめたら、
いつの間にか、スマホを見ていない。
そういう島だ。
アート作品群|野原に突然、現れる
佐久島には、島のあちこちにアート作品が置かれている。
案内図をもらって、探しながら歩く。
それが、なんとも楽しかった。
畑の横に、突然、黒いベンチがある。
空を切り取るように設計された、あの「おひるねハウス」。
寝転んで空を見上げたら、
四角い青空だけが目に入った。
しばらく、動けない。
「弁天サロン」は廃校の校舎の中にある。
床が古くて、きしむ。
その音さえ、なんか好きだ。
作品は常時10点以上。
無料でまわれるものがほとんど。
地図片手に、迷いながら歩くのがいい。
迷ったことで、たどり着く場所があった。
佐久島弁天|石段の先で、海が見える
島の中ほどに、小さな弁財天がある。
佐久島弁天。
石段が急だ。
数えたら、たぶん50段くらい。
汗をかきながら上った。
でも、上り切った先に、海が広がっている。
360度とは言わない。
でも、その眺めは、十分すぎた。
鳥居が赤くて、空が青くて、
海がその下にあった。
なんか、シンプルにきれいだ。
観光客もそんなに多くない。
静かに、手を合わせる時間があった。
島をまわるついでに、立ち寄ってほしい場所。
ついでのつもりが、記憶に残る。
モデルコース
佐久島への行き方
📍 Googleマップで見る →宿数が少ないため早めの予約を。
名古屋を拠点に佐久島へ日帰り・宿泊の旅も便利です