地平線が、湖なのか海なのか、しばらくわからない。 サロマ湖は北海道の右上、オホーツク海に面した日本最大級の汽水湖だ。 秋になると岸辺が真っ赤に染まる。 サンゴ草と呼ばれる植物が一斉に色づく、あの光景を見たくてここに来た。
サロマ湖のおすすめスポット
サロマ湖|水平線が湖だった、その日のこと
朝7時、湖畔に立った。
風がほとんどない日で、水面が鏡みたいになっている。
対岸まで約20km。
湖なのに、海にしか見えない。
サロマ湖の面積は約151平方km。
琵琶湖に次いで日本3位の広さだ。
ただ「大きい湖」という言葉では全然足りない。
ここは海水と淡水が混ざり合う汽水湖で、ホタテやカキが育つ漁場でもある。
湖沿いの国道を車で走ると、至るところに漁船が浮かんでいる。
網元の作業小屋が点在して、生活の匂いがする。
観光地というより、ここはちゃんと「現役の海」だ。
夕方にもう一度来た。
空がオレンジになる時間、湖面の色がどんどん変わった。
三脚を持ったカメラマンが3人、無言で同じ方向を向いている。
その気持ち、すごくわかった。
サンゴ草群生地(卯原内)|赤い絨毯は、9月だけ現れる
9月中旬、卯原内のサンゴ草群生地に着いたのは朝9時ごろだ。
駐車場から歩いて2〜3分。
その先に、真っ赤な原っぱが広がっている。
サンゴ草の正式名称はアッケシソウ。
夏は緑色で、秋になると赤く染まる。
塩分を含んだ湿地にしか育たない、かなり特殊な植物だ。
ここの群生地は国内最大規模とされていて、面積は約3ヘクタール。
赤、というよりは朱色に近かった。
光の当たり方で、オレンジにも見える。
木道が整備されていて、群生地の中をゆっくり歩ける。
すれ違ったおじさんが「毎年来てる」と言っている。
そういう場所なんだ。
見頃は9月中旬〜下旬のほんの2〜3週間。
その年の気温によってズレることもある。
タイミングを外すと、ただの茶色い湿地になる。
そこだけは注意が必要だ。
ワッカ原生花園|半島の先まで、自転車で走り切った
「ワッカ」はアイヌ語で「水」という意味らしい。
サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州に、花園が広がっている。
ネイチャーセンターで自転車を借りた。
1時間500円。
ここからワッカの水まで往復約18km。
舗装されていない砂利道もある。
走り出すと、右にオホーツク海、左にサロマ湖が見える。
幅が狭いところは50mもない。
海と湖に挟まれながら、ひたすらペダルを踏む。
こんな地形、なかなかない。
秋は花のピークは過ぎているけど、草紅葉が始まっている。
黄色と茶色が混ざった原野の色が、思いのほか好きだ。
風が強くて、帰り道は向かい風になった。
脚がかなりきつかった。
それでも来てよかった。
人がほとんどいない砂州の先まで行って、海と湖を同時に見る。
あの開放感は、他の場所では味わえない気がする。
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サロマ湖への行き方
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