和歌山県

新宮

歴史自然

紀伊半島の先端に、ひっそりと座る街がある。 新宮は、派手じゃない。 でも、歩くたびに何かが迫ってくる。 神話の時代から続く空気が、冬の冷たさの中に漂っている。 観光地らしくない静けさが、むしろ心に刺さった。

Best Season 冬(12〜2月)がねらい目。 人が少なく、朱色の社殿が冬空に映える。 神倉神社の石段も葉が落ちて見通しがよくなる。 防寒だけはしっかりと。

新宮のおすすめスポット

01

熊野速玉大社|朱色が、冬の空に痛いほど映えた

鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。

気のせいじゃない。

境内に入ると、朱塗りの社殿がずらりと並ぶ。

冬の青空との対比が、息をのむほど鮮やかだ。

創建は神話時代にまでさかのぼるという。

世界遺産に登録されてから観光客は増えたらしいが、冬の平日は静かだ。

ほぼ独り占め状態で、本殿の前に立てた。

神社の格というものをここで初めて実感した気がする。

スケールが違う。

境内の梛(なぎ)の巨木も圧倒的で、幹を見上げたまましばらく動けない。

参拝料は無料。

ただ、駐車場から境内まで少し歩くので、底の厚い靴が正解だ。

朝8時には開いているので、朝一番に来るのが断然いい。

人が少なく、光の角度も美しかった。

■ 熊野速玉大社 住所:和歌山県新宮市新宮1 参拝料:無料 開門時間:8:00〜17:00(授与所) アクセス:JR新宮駅から徒歩約15分
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02

神倉神社|538段、登り切った先に神様がいた

正直、なめている。

「ちょっと急な石段」くらいに思って、スニーカーで向かった。

それが大間違いだ。

538段の急斜面。

手を使わないと登れない場所が何箇所もある。

岩がゴツゴツしていて、冬は特に滑る。

途中で引き返そうかとも思った。

それでも登り切ったとき、景色が広がった。

眼下に新宮の街と熊野川。

その向こうに山が重なる。

頂上には巨大なゴトビキ岩が鎮座していて、それが御神体だという。

近づくと、岩の迫力に身体が引いた。

何千年も、ここにあり続けた岩。

人間のサイズ感がどうでもよくなる瞬間だ。

登山時間は片道15〜20分ほど。

でも油断は禁物。

軍手を持っていくのを強くすすめる。

入場は無料だが、体力と覚悟は必要だ。

■ 神倉神社 住所:和歌山県新宮市神倉1-13-8 参拝料:無料 参拝時間:終日(暗い時間帯は危険なため日中推奨) アクセス:JR新宮駅から徒歩約20分 ※石段が非常に急。運動靴・軍手推奨
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03

徐福公園|2200年前の伝説が、小さな公園にあった

熊野速玉大社から歩いて5分ほど。

住宅街の中に、突然その公園は現れる。

徐福という人物を知っているか。

秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて日本に渡来したとされる人物だ。

その徐福が新宮に上陸し、この地で生涯を終えたという伝説が残っている。

公園内には徐福の墓とされる石碑がある。

小さな墓石を見ながら、紀元前のことを想像した。

はるか中国から船でここまで来た人間の話が、2200年以上たった今も語り継がれている。

その事実がじわじわと面白い。

公園自体はこぢんまりしていて、観光地っぽくない。

ベンチが数脚あって、地元のお年寄りが座っている。

そこがよかった。

徐福の銅像は想像より立派で、思わず写真を撮った。

入場無料、所要時間は15〜20分ほど。

隣接する公設市場も覗いてみると面白い。

■ 徐福公園 住所:和歌山県新宮市王子町2-1-10 入場料:無料 開園時間:常時開放 アクセス:JR新宮駅から徒歩約10分 熊野速玉大社から徒歩約5分
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モデルコース

Day Trip 9:00 熊野速玉大社→10:30 神倉神社(登山往復)→12:30 市内でランチ→14:00 徐福公園→15:30 新宮駅
1 Night 1日目:午後着・熊野速玉大社→徐福公園→夜は熊野川沿いの宿で秋刀魚料理。2日目:早朝に神倉神社→那智の滝へ足を延ばして午後帰路。移動時間含め、ゆとりある設計が正解。
Travel Tips 新宮は電車でのアクセスが思ったより時間がかかる。 大阪からでも特急で約2時間半。 神倉神社は早朝か午前中がいい。 午後は光が逆光になる。 冬は日没が早いので、16時には行動を切り上げるべきだ。

新宮への行き方

ICカード利用可
Access Time
大阪から 約3時間10分
名古屋から 約4時間
岐阜から 約4時間20分
浜松から 約4時間30分
田辺から 約4時間40分
鉄道 新宮駅へ

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