松本から車で1時間ちょっと。 くねくねした山道を上り続けると、突然、白い湯煙が見えてくる。 ここが白骨温泉。 標高1400メートルの深い森の中に、乳白色のお湯がある。 冬に来て、正解だ。 雪が積もった木々の間から湯煙が立ち上る景色は、どこにも似ていない。
白骨温泉のおすすめスポット
泡の湯旅館|露天風呂に入った瞬間、声が出た
混浴の大露天風呂。
広さは約200畳。
長野県内最大級と言われているが、実際に目の前にすると、その言葉の意味がわかる。
湯船の縁に立った瞬間、思わず息を飲んだ。
乳白色のお湯が、広い岩風呂いっぱいに広がっている。
雪が降っている。
お湯は42度前後。
外気はマイナス5度近く。
その温度差が、湯煙をもうもうと立ち上らせている。
泡の湯旅館は日帰り入浴もできる。
受付は午前10時から。
料金は大人1000円。
女性専用の時間帯もあるので、混浴が不安な人も安心して来られる。
湯の色は時期や天気によって変わる。
その日は濃いミルク色だ。
底が全く見えない。
少し怖いくらいの白さだ。
お湯に浸かりながら見上げると、雪をかぶった松の木と、灰色の空。
この景色を無料でくれるなら、1000円は安い。
白骨の湯(公共野天風呂)|300円で、本物の山の湯に入れる
泡の湯が有名すぎて、見落とされがちな場所がある。
「白骨温泉公共野天風呂」。
料金は大人300円。
温泉街から徒歩5分ほど歩いた先にある。
案内板が小さいので、少し迷った。
でもそれが良かった。
小屋のような脱衣所で服を脱いで、外に出ると、川沿いの岩風呂が広がっている。
周りは原生林。
人工物がほとんどない。
ここがまだ人間の手の届く場所なのか。
お湯は泡の湯と同じ源泉。
乳白色で、少し硫黄の匂いがする。
深さは膝くらい。
天然の岩をくり抜いたような造りで、腰を下ろすとちょうど肩まで浸かれる。
平日の昼間に行ったら、ほぼ貸し切りだ。
川のせせらぎと、風の音だけ。
贅沢とはこういうことだ。
冬期は閉鎖される年もある。
行く前に電話で確認することをすすめる。
乗鞍岳|温泉街から見上げる、3000メートルの存在感
白骨温泉に来て、乗鞍岳を忘れてはいけない。
温泉街のどこからでも、その稜線が見える。
標高3026メートル。
冬は全面雪に覆われ、晴れた日は青空との対比が息をのむほど美しい。
夏や秋なら、乗鞍スカイラインを上がってさらに近づける。
ただし冬期はアクセス不可。
白骨温泉滞在中に乗鞍を楽しむなら、温泉街周辺の散策がおすすめだ。
温泉街から乗鞍高原方面への林道を少し歩くと、開けた場所がある。
そこから見える乗鞍が、個人的には一番好きだ。
前景に雪原、奥に山頂。
観光地っぽさが全くない構図。
朝7時頃、温泉上がりに外に出てみた。
空気が刺さるように冷たかった。
でも乗鞍に朝日が当たる瞬間を見て、寒さのことを忘れた。
あの5分間のためだけに、もう一度来てもいい。
双眼鏡があると、山頂付近の雪の表情まで見えておもしろい。
モデルコース
白骨温泉への行き方
HUB CITY
松本(拠点都市)から行ける旅先を見る →