高梁の風景
岡山県

高梁

歴史街歩き

Photo by 高梁浩洋 / Wikimedia Commons (CC0)

歴史を辿る寺社めぐり自然と過ごす街歩き1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と

霧の中に、城が浮かんでいた。 岡山県の山あいにある高梁は、そういう場所だ。 派手さはない。 でも、歩くたびに何かが引っかかる。 武家屋敷の静けさ、銅山で栄えた集落の赤、そして現存する山城の石垣。 誰かに教えたくなる前に、もう一度自分だけで来たい。

霧がのみ込む夜明け、備中松山城の天守がひとつだけ浮かび上がる。岡山県高梁は、派手な看板も土産屋の喧騒もない。武家屋敷群の路地を歩けば、石畳の冷たさが足裏に届き、江戸時代の武士たちの息遣いが地面の奥から滲んでくる感覚。山の斜面に刻まれた石垣は、雨に濡れると黒光りして、築城の労苦を無言で語る。吹屋ふるさと村では、ベンガラ鉱山で財を成した豪商たちの赤い土壁が通りを染め、銅山景気の記憶を今に刻む。松山藩の城下町として整えられたこの地形は、山あいに静かに圧縮された歴史の密度だ。JR備中高梁駅から車があれば各所へ動きやすい。

Best Season
雲海は10月〜12月の早朝が狙い目。 春は城周辺の桜、秋は吹屋の紅葉と赤い町並みのコントラストが特にいい。 夏は山の中なので都市部より涼しく過ごしやすかった。
Stay
1泊おすすめ
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高梁のおすすめスポット

01
備中松山城|標高430m、雲の上に石垣があった

備中松山城|標高430m、雲の上に石垣があった

ふいごの峠の駐車場から、山道を約20分歩く。

きつい。正直、きつい。

息が上がってきた頃、突然、石垣が現れる。

思わず立ち止まった。

備中松山城は現存12天守のひとつ。

標高430mに建つ、日本一高い位置にある山城だ。

天守の中は狭くて急な階段だらけ。

それがまた、本物の感じがした。

秋から冬の早朝、雲海が出る日がある。

城が雲の上に浮かぶ、あの写真の場所だ。

雲海を狙うなら6〜8時ごろ、気温差の大きい日を選ぶといい。

実際に雲海を見たとき、声が出ない。

天守入場料は大人320円。

駐車場からの山道は無料だが、足元は整備されていないところもある。

スニーカー以上は必須だ。

■ 備中松山城 住所:岡山県高梁市内山下1 入城料:大人320円・小中学生150円 営業時間:9:00〜17:30(季節により変動あり) 休城日:12月〜翌年3月上旬の木曜 アクセス:ふいごの峠駐車場より徒歩約20分
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02
武家屋敷群|城下町の時間が、ここだけ止まっている

武家屋敷群|城下町の時間が、ここだけ止まっている

城を下りてから、ぶらりと城下町を歩いた。

観光客はほとんどいない。

静かだ。静かすぎるくらい。

頼久寺通りや石火矢町あたりは、土塀と白壁が続く。

武家屋敷が現役で保存されていて、内部を見学できる屋敷もある。

石火矢町ふるさと館の入場料は100円。

庭に腰かけて、しばらく動けない。

通りを歩いていると、地元のおばあさんと目が合った。

「どこから来たん?」と声をかけられた。

そういう距離感が、この町にはある。

頼久寺は小堀遠州作の庭園で知られる。

拝観料は大人400円。

縁側に座って庭を眺めていると、時間の感覚がなくなった。

観光地という感じがしない。

それが良かった。

■ 石火矢町ふるさと館 住所:岡山県高梁市石火矢町2-6 入場料:大人100円 営業時間:9:00〜17:00 定休日:月曜(祝日の場合は翌日) ■ 頼久寺 住所:岡山県高梁市頼久寺町18 拝観料:大人400円・小中学生200円 営業時間:9:00〜17:00
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03
吹屋ふるさと村|赤い集落は、なぜこんな山奥にあるのか

吹屋ふるさと村|赤い集落は、なぜこんな山奥にあるのか

高梁市街から車で約40分。

山道をくねくね走っていくと、突然、赤い町が現れる。

ベンガラ色の建物が通り沿いに並ぶ、その光景に目を疑った。

吹屋は江戸〜明治期に銅山とベンガラ(赤色顔料)の産地として栄えた集落だ。

今も当時の町並みがそのまま残っている。

ユネスコの世界記憶遺産への申請も動いている。

観光客向けに整備されすぎていない。

それが逆にいい。

空き家も、現役の民家も混在している。

旧吹屋小学校は2022年に一般公開が始まった。

明治42年築の木造校舎で、廊下を歩くと床が鳴る。

入場料は大人500円。

「こんな場所に、こんな校舎があったのか」。

平日は静かで、週末でも混雑しない。

半日あればゆっくり回れる。

■ 吹屋ふるさと村 住所:岡山県高梁市成羽町吹屋 散策:無料(施設によって有料) ■ 旧吹屋小学校 入場料:大人500円・小中学生250円 営業時間:10:00〜17:00(最終入場16:30) 定休日:水曜 アクセス:JR備中高梁駅から車で約40分
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モデルコース

Day Trip 9時:備中松山城→11時:武家屋敷・頼久寺→13時:高梁市内で昼食→14時:吹屋ふるさと村→17時:帰路。移動は車が必須。
1 Night 1日目:午前に雲海狙いで備中松山城→午後は武家屋敷・頼久寺でゆっくり街歩き→高梁市内に宿泊。2日目:午前に吹屋ふるさと村を半日かけて散策→旧吹屋小学校を見学後帰路。
Travel Tips 車がないと移動はかなり厳しい。 JR備中高梁駅からのレンタカー利用が現実的だ。 吹屋への道は細い山道が続く。 冬は凍結に要注意。 備中松山城の雲海は完全に天気次第。 期待しすぎず、でも早起きだけはしていくといい。

高梁への行き方

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鉄道 備中高梁駅へ
移動 高梁へ

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