田辺の闘鶏神社
和歌山県

田辺

温泉歴史自然寺社

Photo by Saigen Jiro / Wikimedia Commons (CC0)

温泉歴史を辿る寺社めぐり自然と過ごす車なしOKひとり旅向けカップル向け友達と

紀伊半島の奥へ向かうほど、空気が変わる。 田辺はその入り口だ。 熊野への古道が始まり、源平の歴史が眠り、山の端に温泉が湧く。 派手さはない。 でも一度来ると、またここから歩き出したくなる。 そういう町だ。

杉の香りが肺の奥まで満ち、足元の石畳が何百年分の祈りを静かに伝えてくる。冬の澄んだ空気の中、熊野へ続く古道の入口に立つと、なぜか泣きたくなる静けさがある。ここから歩き出す熊野への旅は、田辺でしか始められない。弁慶が生まれたとされる闘鶏神社は駅から徒歩10分足らず、中辺路では霧深い山道を歩き、車で30分の白浜温泉では海辺の露天風呂「崎の湯」が待つ。3月上旬にはクマノザクラも見頃を迎える。拠点は紀伊田辺駅。白浜へのバスは本数が少なく、周遊にはレンタカーがあると動きやすい。

Best Season
冬(12〜2月)は人が少なく、古道の景色が澄んでいる。 崎の湯の露天風呂は冬こそ真価を発揮する。 春(3月)はクマノザクラが加わり、また別の顔を見せる。
Stay
・2泊以上
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田辺のおすすめスポット

01
田辺の闘鶏神社|弁慶が旅立った、石畳の静けさ

闘鶏神社|弁慶が旅立った、石畳の静けさ

田辺駅から歩いて10分もかからない。

そこに、あの弁慶が生まれたとされる神社がある。

境内に入ると、まず静かさに驚く。

町の中心部なのに、鳥の声しか聞こえない。

「闘鶏」という名前の由来が面白い。

源平合戦のとき、どちらにつくか鶏を戦わせて決めたという。

そんな話が1200年前に本当にあったのか。

境内に立つと、妙にリアルに感じられる。

冬の午前中に訪れると、参拝者がほとんどいない。

本殿の朱色が、冬の低い光に照らされてやけに鮮やかだ。

弁慶像の前で少し立ち止まった。

ここから熊野へ向かったのか、と思うと、古道がただの山道ではなくなる。

入場無料。所要30分もあれば十分だが、もう少し長居したくなる。

■ 闘鶏神社 住所:和歌山県田辺市東陽1-1 拝観料:無料 参拝時間:境内自由 アクセス:JR紀伊田辺駅から徒歩約10分
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02
田辺の熊野古道・中辺路|足元が歴史になる、苔の道

熊野古道・中辺路|足元が歴史になる、苔の道

田辺を起点に、中辺路は山へ続く。

今回は近露王子周辺を3時間ほど歩いた。

出発は朝8時。

冬の山は霧が深く、50メートル先が白くかすんでいた。

石畳が現れたとき、足が止まった。

ぬらぬらと濡れて、苔が分厚く乗っている。

何百年、人が踏んできたのか。

その重さが、石の表面ににじんでいるようだ。

熊野詣の人々はここを何日もかけて歩いた。

スニーカーで3時間が少しきつかった。

装備は本当に大事だ。トレッキングシューズ必須。

冬は落葉していて、視界が開ける。

夏より山の骨格がよく見える季節だ。

近露王子から滝尻王子まで歩く人も多いが、体力に合わせて区間を選ぶのが正解。

バス「龍神バス」を使えば、片道だけ歩いて戻れる。

運賃は区間によるが500〜1000円前後。

■ 熊野古道・中辺路 起点:田辺市(滝尻王子が入り口の目安) アクセス:JR紀伊田辺駅から龍神バスで約40分(滝尻まで) バス運賃:約680円(滝尻王子まで片道) 服装:トレッキングシューズ・レインウェア必携 所要:区間により1時間〜半日
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03
田辺の白浜温泉|冬の露天風呂、海と空の境目が消える

白浜温泉|冬の露天風呂、海と空の境目が消える

田辺から車で30分。

白浜温泉は「崎の湯」だけで来る価値がある。

岩場に直接作られた露天風呂。

目の前は太平洋。

波が砕けて、湯船に飛沫が入ってくることもある。

冬の朝9時に入った。

空気は4℃、湯は熱め。

その温度差が、頭の中を空っぽにする。

ここは日本最古の温泉のひとつとされている。

でもそういう説明より、あの景色を体で感じてほしい。

料金は500円。

シャンプー・石鹸は使えない、かけ湯だけの昔ながらのスタイル。

タオルは持参を。

夕方の時間帯は日没と重なる。

海が赤くなる瞬間を湯の中で見たら、少し泣きそうになった。

大げさではなく、本当にそういう場所だ。

白浜には他にも温泉施設があるが、崎の湯だけは外せない。

冬でも混雑するので、開館直後の9時が狙い目。

■ 崎の湯(白浜温泉) 住所:和歌山県西牟婁郡白浜町1688 料金:500円 営業時間:8:00〜17:00(季節により変動あり・要確認) 定休日:不定休 アクセス:JR白浜駅から明光バス約10分「崎の湯前」下車すぐ
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モデルコース

Day Trip 9:00 闘鶏神社→10:00 中辺路ショートトレイル(近露周辺・約2時間)→13:00 田辺市内で昼食→15:00 白浜・崎の湯→17:00 日没を湯の中で見て帰路
1 Night 【1日目】闘鶏神社→中辺路(滝尻〜近露、約4時間)→白浜温泉の宿に泊まる。 【2日目】崎の湯を朝イチで堪能→白浜周辺の海岸散策(三段壁・千畳敷)→昼前に帰路。 温泉宿は白浜に多く、1泊2食で15,000円〜が目安。
Travel Tips 冬の中辺路は路面が凍ることがある。 軽アイゼンがあると安心。 田辺市内の駐車場は駅周辺に複数あり1日500円前後。 白浜へは田辺駅からバスも出ているが、本数が少ないので事前確認を。 クマノザクラは3月上旬が見頃で、古道と重なると最高だ。

田辺への行き方

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