丹波篠山の風景
兵庫県

丹波篠山

歴史グルメ街歩き

Photo by Kikuko Nakayama / Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0)

歴史を辿る街歩き工芸文化グルメ車なしOK1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け

霧の朝、篠山に着いた。 駅を出た瞬間、空気が違う。 なんというか、時代のにおいがする。 城下町の骨格がそのまま残っている街は、全国でも数少ない。 黒豆の畑が広がり、猪肉の煙が漂い、陶器の土が赤い。 ここは「観光地になった古い街」じゃない。 今も人が暮らし、食べ、焼き続けている場所だ。

霧の朝、篠山に着いた。駅を出た瞬間、空気が違う。なんというか、時代のにおいがする。城下町の骨格がそのまま残っている街は、全国でも数少ない。黒豆の畑が広がり、猪肉の煙が漂い、陶器の土が赤い。ここは「観光地になった古い街」じゃない。今も人が暮らし、食べ、焼き続けている場所だ。石垣の苔に触れると、時代の重さが指先に伝わってくる。黒豆の甘い香りが漂う路地を歩けば、ここだけ時間の流れが違うと気づく。黒豆の枝豆が出回る9〜10月は特に混雑する。城下町の駐車場は台数が少ないので、JR篠山口駅からバスが正解。立杭陶の里の窯元は不定休のところも多い。事前にHPで確認してから動くと確実だ。

Best Season
秋(9〜11月)が圧倒的にいい。 黒豆、丹波栗、松茸と食材が揃い、紅葉が城跡を染める。 霧に包まれた朝の城下町は、それだけで来た価値がある。
Stay
日帰り可能 ・1泊おすすめ
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丹波篠山のおすすめスポット

01
篠山城跡|石垣の上から、城下町がまるごと見える

篠山城跡|石垣の上から、城下町がまるごと見える

入場料は400円。

安い、と思った瞬間に入ってよかった。

大書院は2000年に復元されたもの。

でも石垣は本物の江戸時代だ。

1609年、徳川家康が西国大名への抑えとして築かせた。

その重みが、石一つひとつから伝わってくる。

天守台に上ると、城下町の街並みがそのまま広がっている。

碁盤目状の道、瓦屋根の連なり。

400年前の都市計画が今も生きている。

ちょっと震えた。

朝9時に着いたら観光客はほぼゼロだ。

石垣の上で30分、ひとりで過ごした。

あの静けさは、午後には絶対に味わえない。

早起きして来てよかった、と心から思った時間だ。

■ 篠山城跡(大書院) 住所:兵庫県丹波篠山市北新町2-3 料金:大人400円、小・中学生200円 営業時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 アクセス:JR篠山口駅からバス約20分、二階町バス停徒歩5分
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02
河原町妻入商家群|江戸時代の商店街を、普通に歩いた

河原町妻入商家群|江戸時代の商店街を、普通に歩いた

国の重要伝統的建造物群保存地区。

長い名前だけど、要するに「江戸時代の商店街がそのまま残っている通り」だ。

全長200メートルほどの通りに、妻入り造りの商家が並ぶ。

妻入りというのは、建物の短い側が通りに面している様式。

京都や奈良とも違う、篠山独特の景観をつくっている。

驚いたのは、現役の店舗が多いことだ。

カフェ、雑貨屋、ギャラリー。

古い建物の中で、今の暮らしが続いている。

とある店でコーヒーを頼んだ。

築150年の町家で、400円のドリップコーヒー。

梁が太くて、天井が高くて、奥に坪庭が見える。

ここに観光気分で来るのは少し違う気がした。

街ごと体験する、というほうが正しい。

夕方の光が石畳に落ちる時間が、いちばん美しかった。

■ 河原町妻入商家群 住所:兵庫県丹波篠山市河原町〜西新町周辺 料金:散策無料 営業時間:散策自由(各店舗により異なる) アクセス:JR篠山口駅からバス約20分、河原町バス停すぐ 備考:電線地中化・石畳整備済みで歩きやすい
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03
丹波立杭陶の里|60軒の窯元が、山の斜面に集まっている

丹波立杭陶の里|60軒の窯元が、山の斜面に集まっている

篠山城から車で約15分。

今熊野(いまくまの)地区に入ると、空気がまた変わった。

丹波焼は日本六古窯のひとつ。

800年以上の歴史がある。

その窯元が60軒以上、山裾にひしめいている。

まず「陶の郷(すえのさと)」に立ち寄った。

ショールームに各窯元の作品が集まっていて、比べながら見られる。

入場無料なのに2時間いた。

面白いのは、窯元ごとに全然違う顔を持っていること。

素朴でごつい土もの、薄くて繊細なもの、現代アート寄りのもの。

同じ土、同じ地域でこれだけ幅がある。

個人の窯元をいくつか回った。

作家が工房で轆轤を回しながら、普通に話しかけてくれた。

「この釉薬は灰を自分で精製してるんですよ」

そんな話を聞きながら選んだ湯呑みは、値段以上の重みがあった。

今も毎朝使っている。

■ 丹波立杭陶の郷(すえのさと) 住所:兵庫県丹波篠山市今田町上立杭3 料金:入場無料(体験は別途) 営業時間:10:00〜17:00 休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 アクセス:JR相野駅からタクシー約10分、または篠山口駅から車約20分 備考:陶芸体験は要予約(1,500円〜)
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モデルコース

Day Trip 9:00 篠山城跡(早朝が静かでおすすめ)→ 11:00 河原町妻入商家群を散策・昼食(猪肉ランチ)→ 14:00 立杭陶の里で窯元めぐり → 16:30 篠山口駅帰着
1 Night 1日目:篠山城跡 → 河原町散策 → 城下町の旅館に宿泊・猪鍋を食べる。2日目:朝の城下町を散歩(霧がかかる朝は格別)→ 立杭陶の里でじっくり窯元めぐり → 好きな器を手みやげに帰路へ
Travel Tips 黒豆の枝豆が出回る9〜10月は特に混雑する。 城下町の駐車場は台数が少ないので、JR篠山口駅からバスが正解。 立杭陶の里の窯元は不定休のところも多い。 事前にHPで確認してから動くと確実だ。

丹波篠山への行き方

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鉄道 篠山口駅へ
移動 丹波篠山へ


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