標高2,450メートル。 そこに、雪の回廊がある。 高さ20メートルの壁が、左右にそびえ立つ。 見上げると、青い空だけが見える。 富山から電車とケーブルカーを乗り継いで、約2時間。 たどり着いた先の景色は、日本じゃないみたいだ。 冬の立山は、想像のはるか上をいく。
立山のおすすめスポット
立山駅|ここから、非日常がはじまる
富山地方鉄道の終点、立山駅。
駅を降りると、空気が変わる。
ひんやりして、澄んでいて、なんか深呼吸したくなる。
ここがアルペンルートの入口だ。
ケーブルカーの乗り場は駅に直結している。
7分乗って美女平へ。
そこからバスで室堂まで向かう。
乗り継ぎがある分、じわじわと高度が上がっていく感覚がある。
冬は室堂までの直通バスが雪壁の中を走る。
窓の外が真っ白。
「え、ここ道路なの?」と思わず声が出た。
立山駅のロッカーは早めに埋まる。
8時台には満杯になっている。
荷物は軽くして乗り込むのが正解だ。
駅舎内にカフェと売店あり。
出発前に軽く食べておくのをすすめる。
立山黒部アルペンルート|雪の壁の中を、歩いた
室堂に着いた瞬間、足が止まった。
どこを見ても、白い。
空だけが、刺さるように青かった。
4月〜5月の雪の大谷は有名だけど、冬もすごい。
というか、冬のほうが人が少ない分、静かでいい。
足跡もほとんどない雪の上を歩いた。
気温はマイナス10度以下になる日もある。
防寒は本気でやるべきだ。
ヒートテック2枚、ダウン、ハードシェル。
それでも耳が痛かった。
ネックウォーマーと目出し帽は必需品だ。
室堂ターミナル内には食堂とお土産屋がある。
立山そばを食べた。
600円くらいで、体が温まる。
シンプルだけど、あの場所で食べると格別だ。
ルートは富山側(立山駅)から長野側(扇沢)まで貫通している。
全長37.2キロ。
乗り物を7回乗り継ぐ、という体験自体が面白い。
雷鳥沢|静寂の中に、たしかに生き物がいた
室堂から歩いて30〜40分。
雷鳥沢というエリアに出た。
キャンプ場があって、テントが点々と立っている。
冬にここでテント泊する人がいるらしい。
すごい、としか言いようがない。
そこで、雷鳥を見た。
雪と同じ白い羽。
5羽くらいが、のそのそ歩いている。
全然逃げない。
2メートルくらいまで近づいても、こっちを見るだけだ。
国の天然記念物だ。
ここで会えるとは思っていなかったから、声が出ない。
ただ、じっと見ている。
雷鳥沢は風が強い日がある。
この日も突風が吹いていて、写真を撮るのが大変だ。
三脚があるといい。
キャンプ場近くに雷鳥沢ヒュッテがある。
日帰り入浴が大人1,000円。
雪の中を歩いた後に入る温泉は、反則だ。