富田林の風景
大阪府

富田林

歴史

大阪市内から電車で約40分。 そこに、江戸時代がそのまま残っている町がある。 富田林寺内町。 観光地化されすぎず、でも確かに生きている。 路地に入ると、時間の流れが変わる感じがした。 お盆には空が炎に染まる。 そういう町に、また来たくなる。

Best Season 秋(10〜11月)は人も少なく、古い町並みに紅葉が映える。 8月1日のPL花火目当てなら、迷わず夏一択。

富田林のおすすめスポット

01

富田林寺内町|江戸時代が、まだ生きている路地

近鉄富田林駅から歩いて10分ほど。

気づいたら、もうそこだ。

石畳でもなく、整備された観光地でもない。

普通の道の両側に、格子戸の古民家が並んでいる。

しかも今も人が住んでいる。

1558年に一向宗の寺を中心に作られた町。

戦国時代から続く区画がそのまま残っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

平日の午前中に歩いたら、観光客はほぼゼロだ。

猫が一匹、格子戸の前で寝ている。

その静けさが、逆に本物だ。

路地の奥に入ると、蔵や土塀が続く。

写真を撮ろうとして、シャッターを切る手が止まった。

うまく切り取れない。

空気ごと持ち帰りたい場所だ。

■ 富田林寺内町 住所:大阪府富田林市富田林町 入場:無料(外観見学) 見学自由(常時) アクセス:近鉄長野線「富田林」駅から徒歩約10分
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02

旧杉山家住宅|350年前の台所に、息をのんだ

寺内町のなかで、唯一内部を見られる町家がここ。

入館料300円。

安い、と思ったが、中に入ったら納得した。

江戸時代前期、1640年代に建てられた商家。

当時は酒造りや金融業を営んでいたらしい。

土間に降りると、天井が高い。

梁が太い。

300円でこの空間に入れるのか、という感覚。

ガイドのおじさんが丁寧に説明してくれた。

「この柱、350年前のまんまです」と言いながら、ぽんと叩いた。

その柱の手触りが今も記憶に残っている。

2階に上がると、当時の生活道具が並んでいる。

金庫代わりの蔵の仕組みや、火事への備え方まで教えてもらった。

所要時間は40分くらい。

急がず、ゆっくり話を聞くのがおすすめ。

■ 旧杉山家住宅 住所:大阪府富田林市富田林町14-7 入館料:300円(一般) 開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:月曜・火曜(祝日の場合は翌平日) アクセス:近鉄長野線「富田林」駅から徒歩約12分
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03

PL花火芸術|8月1日の夜、空が本気を出す

毎年8月1日、お盆前夜。

PLの花火が上がる。

打ち上げ数は約2万発。

でも数字じゃ伝わらない。

富田林の駅に着いた時点で、すでに人が多い。

屋台の匂いがする。

浴衣の人がいる。

空気がもう、花火の夜だ。

会場のPL教団敷地周辺は、どこからでも見える。

地元の人に「どこで見るといいですか」と聞いたら、「どこでも見えるから好きな場所でいい」と言われた。

最初の一発が上がった瞬間、声が出た。

音が体に来る。

光が空を覆う。

あれは「見る」花火じゃなくて「浴びる」花火だ。

クライマックスの約10分間、空が休まない。

終わった後、しばらく動けない。

また来年も来ようと思ったのは、初めて花火でそう感じた瞬間だ。

■ PL花火芸術 開催日:毎年8月1日(荒天時は翌日) 打ち上げ時間:20:00〜(約1時間) 場所:PL教団周辺(富田林市喜志町) 入場:無料(有料観覧席あり・要事前確認) アクセス:近鉄長野線「富田林」駅または「喜志」駅から徒歩圏内 ※当日は交通規制・混雑あり。早めの到着を強く推奨
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モデルコース

Day Trip 富田林駅10:00着→寺内町散策(60分)→旧杉山家住宅(45分)→昼食→再び路地歩き→16:00帰路。8月1日なら夜まで滞在して花火へ。
1 Night 1日目:大阪市内から移動、寺内町・旧杉山家住宅をじっくり見学、周辺宿泊。2日目:早朝の寺内町を散策(人がいない時間が最高)→10時ごろ帰路。8月1日前後なら花火込みで計画を。
Travel Tips 寺内町は平日午前が断然おすすめ。 観光客がほぼいない。 旧杉山家のガイドさんの話は必ず聞いてほしい。 PL花火は当日の交通規制が早い。 17時前には現地入りしておくと動きやすい。

富田林への行き方

ICカード利用可
Access Time
大阪から 約30分
名古屋から 約1時間40分
himejiから 約1時間55分
岐阜から 約2時間
田辺から 約2時間
鉄道 富田林駅へ

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