岡山市から特急で40分。 そこにある津山は、知る人ぞ知る城下町だ。 派手な観光地感はない。 でも歩けば歩くほど、この町の奥行きに気づく。 石垣、庭園、古い街道。 江戸の記憶が、まだちゃんと息をしている。
津山のおすすめスポット
津山城(鶴山公園)|石垣だけで、十分すぎるほどだ
入園料310円を払って、坂を上り始める。
すぐに気づくのは、石垣の迫力だ。
天守はとっくに失われている。
でも残った石垣が、これほど雄弁だとは思わない。
日本三大平山城のひとつと呼ばれるのも納得する。
高さのある石積みが幾重にも連なり、
見上げるたびに角度が変わる。
4月上旬に訪れた。
約1000本の桜が一斉に咲いている。
石垣のグレーと、薄ピンクの花の対比がすごい。
思わず足が止まった。
カメラを持ってくればよかったと後悔した。
備中櫓に上ると、津山盆地が一望できる。
360度、山に囲まれた町の形がよくわかった。
ここに城を構えた理由が、景色を見ればすぐわかる。
30分のつもりが、2時間いた。
衆楽園|静かすぎて、逆に落ち着かなくなる庭
津山城から歩いて15分ほど。
無料の日本庭園がある。
入口を抜けると、音が変わった。
車の音が消えて、水音だけになる。
江戸時代初期に造られた回遊式庭園で、
国の名勝にも指定されている。
池を中心に、緩やかに道が続く。
観光客はほぼいない。
貸し切りに近い状態で、30分ゆっくり歩いた。
手入れは行き届いているのに、
どこか人の手を感じさせない自然さがある。
石の置き方、木の枝の落とし方。
こういう美しさは、パンフレットでは伝わらない。
春は桜も咲く。
津山城の混雑に疲れたら、ここに逃げ込むといい。
無料でこの質、は正直驚いた。
津山に来たら、絶対に外してはいけない。
出雲街道|江戸の空気が、まだここに残っている
津山の町を東西に貫く古い街道。
出雲大社へと続く道として、
江戸時代に多くの人が往来した。
今も古い建物が残る一角がある。
洋風建築と蔵造りが混在していて、
明治から昭和初期にかけての雰囲気がリアルだ。
「津山まなびの鉄道館」近くから西へ歩くと、
城西地区の町並みに入る。
ここがよかった。
観光用に整備された感じがなく、
普通に人が暮らしている。
路地を一本入ると、土蔵がそのまま残っていたりする。
どこで写真を撮っても絵になった。
歩いて回れる距離に、これだけ濃い時間軸がある。
1時間、ただ歩くだけでいい。
ガイドも地図も、なくていい。
むしろそっちのほうが楽しかった。
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津山への行き方
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