富山駅から電車で約1時間。 たどり着いた先に、深い峡谷が待っている。 宇奈月温泉は、いわゆる「にぎやかな温泉地」じゃない。 黒部川の轟音が、町の奥から聞こえてくる。 冬は雪が深く、静かで、少し孤独で。 それがまた、妙にいい。
宇奈月温泉のおすすめスポット
黒部峡谷鉄道|トロッコに揺られながら、日本の深さを知る
宇奈月駅から乗り込む、あのオレンジ色のトロッコ。
窓がないから、風がそのまま顔に当たる。
冬季は運休なので、乗れるのは4月〜11月だけだ。
出発してすぐ、景色が変わった。
両側から岩壁が迫ってくる。
川の色が、信じられないくらい青い。
「エメラルドグリーン」という言葉が、初めて本物に見えた瞬間だ。
終点の欅平まで、片道約1時間20分。
料金は往復で大人1,980円。
安い、。あの景色にしては。
欅平に着いたら、少し歩いてほしい。
奥鐘橋の上から見下ろす渓谷が、圧倒的だ。
スマホのカメラでは、あの立体感は絶対に収まらない。
それでも撮ってしまうんだけど。
宇奈月温泉街|雪の夜、外湯をはしごした
温泉街は、こじんまりしている。
大きなアーケードも、派手な看板もない。
黒部川沿いに、旅館がぽつぽつと並ぶだけ。
冬に来て、正解だったと思う理由がある。
人が少ない。
そして、雪が積もった温泉街は、静かで美しかった。
日帰り入浴は「湯めどころ宇奈月」が使いやすい。
大人600円。
シャンプーなどは別売りだから、持参すると楽だ。
夜、宿から外に出た。
雪がしんしんと降っている。
川の音と、遠くから漏れてくる温泉の湯気。
コンビニもなければ、騒がしい居酒屋もない。
ただ、それだけがあった。
そういう夜を、ずっと探していた気がした。
やまびこ遊歩道|30分、峡谷と並んで歩く
宇奈月温泉駅の近くから始まる遊歩道がある。
「やまびこ遊歩道」という名前で、片道30分ほど。
整備されているけど、観光客は少ない。
トロッコを降りた人のほとんどが、温泉に向かうから。
穴場、と言っていい。
コースの途中、黒部川が真横に見える場所がある。
川幅が広くなって、岩が剥き出しで、水の勢いが違う。
誰もいない、その場所に立っている。
冬は路面が凍結するので、滑り止め付きのシューズは必須だ。
夏は緑が濃くて、それはそれで別の景色になる。
どちらかを選べと言われたら、正直迷う。
終点近くに、小さな展望台がある。
宇奈月ダムと温泉街が一望できる。
ここで初めて、自分がどれだけ山の中にいるかわかった。
モデルコース
宇奈月温泉への行き方
HUB CITY
富山(拠点都市)から行ける旅先を見る →