朝、霧がかかった海沿いの道を走ると、 輪島はゆっくりと顔を出す。 漆器の町、朝市の町、と言われるけれど、 実際に来てみると、そんな言葉では足りない。 時間の流れ方が、どこか違う。 それを確かめたくて、また来てしまう。
輪島のおすすめスポット
朝市通り|朝6時、売り手のおばちゃんが一番うるさい
朝6時に着いたら、もう始まっている。
360メートルほどの通りに、
露店がずらりと並ぶ。
干物、野菜、輪島塗のアクセサリー。
値札のない店も多い。
聞けば教えてくれる。
「これいくら?」
「あんた、どこから来た?」
気づくと10分立ち話している。
干しナマコ1袋800円を買った。
重いのに、なぜか買ってしまう。
観光客向けの顔もあるけれど、
地元のお年寄りが普通に買い物している。
そういう日常が混ざっているのが、輪島の朝市だ。
8時を過ぎると人が増える。
早起きして正解だ。
2024年の地震で一部の区画は変わった。
それでも、おばちゃんたちはそこに立っている。
それだけで、来た意味がある。
重蔵神社|輪島の真ん中に、ちゃんとした神様がいる
朝市通りから歩いて5分もかからない。
それなのに、鳥居をくぐった瞬間、
空気が変わる。
創建は奈良時代とも言われていて、
輪島の産土神として長く信仰されてきた。
境内はそこまで広くないけれど、
手入れが行き届いていて、清潔感がある。
御朱印は500円で、
デザインが何種類かある。
季節によって変わるものもあるらしく、
選ぶのに少し迷った。
参拝者は少なくて、静かだ。
朝市の喧騒から10分も歩いていないのに、
まるで別の場所みたいだ。
輪島に来ると、ここに寄りたくなる。
派手さはないけれど、落ち着く神社だ。
白米千枚田|日が暮れかけた頃に、やっと意味がわかった
輪島市街から車で約20分。
到着したのは16時すぎだ。
写真で見たことはある。
それでも、実物の前では言葉が出ない。
狭い棚田が海まで続いている。
1000枚以上あるらしい。
農道を少し歩くと、
足元に段差がある。
一枚一枚が、本当に小さい。
こんな場所を、誰かが何百年も耕してきた。
夕方になると光の角度が変わって、
田んぼが金色に染まった。
それを見たくて、
観光バスが帰った後も残っている。
10月から3月は「あぜのきらめき」という
LEDイルミネーションが点灯する。
日没後、21000個の電球が棚田を包む。
これが予想以上だ。
寒いけれど、防寒して行く価値は十分あった。
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輪島への行き方
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