京都から特急で2時間かからない。 なのに、着いた瞬間に時間の流れが変わる。 小浜は、そういう町だ。 海があって、古い寺があって、朽ちかけた蔵と醤油の匂いが残る路地がある。 観光地として整備されすぎていない。 そこがいい。
若狭小浜のおすすめスポット
小浜西組|醤油の匂いと、傾いた格子の路地を歩く
重要伝統的建造物群保存地区、という長い名称はいったん忘れていい。
要するに、江戸時代から続く町並みがそのまま残っている通りだ。
観光客向けに整備された「古い町」ではない。
実際に人が暮らしている。
洗濯物が干してある。
猫がいる。
歩いていると、どこからか醤油を炊くような甘い香りが漂ってきた。
この一帯は、かつて海産物の加工業で栄えた場所らしい。
格子窓の家が連なる通りを、30分ほどぶらぶら歩いた。
地図は持っていたけれど、ほとんど見ない。
迷っても大丈夫な広さだし、迷ったほうがおもしろい。
平日の午後2時ごろ。
観光客らしい人間は、ほとんどいない。
それが、かえって良かった。
明通寺|山の奥で、800年前の仏像と目が合った
小浜市街から車で約15分。
山道を上がった先に、突然現れる。
まず、参道の杉が圧倒的だ。
樹齢数百年の杉並木を抜けると、国宝の三重塔が見える。
堂内には、薬師如来と二体の脇侍立像。
これも国宝だ。
間近で見られる。
ガラスケースに入っていない。
仏像と自分のあいだに、何もない。
800年以上前に作られたものが、そこに立っている。
なんとなく、息を潜めてしまった。
拝観料は大人600円。
住職の方が丁寧に解説してくれた。
「この薬師如来の足元を見てください」と言われて覗き込んだら、細部の彫りが驚くほど繊細だ。
来る人が少ない分、じっくり向き合える。
山の静けさも含めて、ここは本物だ。
若狭フィッシャーマンズワーフ|朝8時の浜で、焼きサバを食べた
港の目の前にある、海鮮市場兼食堂のような場所だ。
朝8時から開いている。
これが地味にありがたい。
焼きサバは、若狭の定番みやげだと知ってはいた。
でも、現地で焼きたてを食べたのは初めてだ。
1匹まるごと、炭火でじっくり焼いたもの。
値段は1匹800円前後。
脂がのっていて、皮はパリッとしている。
ご飯が欲しくなる味だ。
施設の外には小浜湾が広がっている。
朝の光が海面に反射して、漁船が数隻停まっている。
ここで買ったへしこ(鯖の糠漬け)は、家に帰ってから日本酒と合わせた。
正解だ。
観光地ずれしていない素朴さが、この場所のいいところだ。
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若狭小浜への行き方
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