日本の最果て、と聞いてどんな場所を想像するだろう。 稚内は、想像よりずっと遠かった。 そして、想像よりずっと美しかった。 風は冷たく、空は広く、人は少ない。 それだけで十分だと思える場所が、ここにある。
稚内のおすすめスポット
宗谷岬|日本の端っこに立つ、ただそれだけで震えた
稚内市街から車で約30分。
ナビが「目的地周辺です」と告げたとき、思わず声が出た。
日本最北端の地の碑。
三角形の、思ったより小さな石の塔。
観光地らしいといえばそうなのに、なぜか胸に来る。
碑の向こうには、ただの海が広がっている。
晴れた日には、サハリンが見える。
実際に肉眼で確認できたとき、ここが本当に端なんだと体に染みた。
風が強い。
7月でも上着が必要なくらい。
売店でホタテの串焼きを買った。400円。
温かくて、しょっぱくて、妙においしかった。
早朝6時ごろに来ると、人がほとんどいない。
碑の前で写真を独り占めできる。
そのひとりぼっち感が、最果て感を倍増させた。
ノシャップ岬|夕日に染まる海、この色は写真に収まらない
稚内駅から車で10分ほど。
意外と近い。それが最初の印象。
でも、夕方に来ると全然違う場所になる。
利尻島と礼文島が、海の向こうに浮かんでいる。
太陽が落ちるにつれて、空と海が橙に染まっていく。
スマホで何枚撮っても、足りない。
実際の色の半分も出ない。
あの橙は、あの場所でしか体験できない。
岬の近くにイルカとアザラシの水族館がある。
「ノシャップ寒流水族館」、入場料500円。
小さいけど、地元の子どもたちで賑わっている。
そのローカル感が心地よかった。
灯台の赤と白のコントラストも印象的。
宗谷岬とは違い、観光客が少なく静か。
風の音と波の音だけが聞こえる時間があった。
その静けさが、ずっと頭に残っている。
宗谷丘陵|風車と牛と、地の果ての草原が広がっている
宗谷岬から内陸に少し入ったところ。
「宗谷丘陵」という名前を知っている人は少ない。
でも、ここが個人的には一番好きだ。
なだらかな丘が続く。
その上に、白い風力発電の風車が57基並んでいる。
牧草地には牛がいる。
道路には誰もいない。
その組み合わせが、どこかシュールで美しかった。
北海道っぽい、というより、どこか外国みたいな景色。
ペリーポイントという展望台まで歩くと、丘陵全体が見渡せる。
風が吹くたびに草が波打つ。
風車がゆっくり回る。
時間の流れが違う。
道路は舗装されているけど、細い。
すれ違いが難しい場所もある。
レンタカーで行く場合、運転に慣れていないと少し緊張するだ。
それでも行く価値は、絶対にある。
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