矢掛の風景
岡山県

矢掛

歴史

Photo by 663highland / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

歴史を辿る自然と過ごす街歩き工芸文化車なしOK日帰り最適1泊がおすすめひとり旅向け

岡山の小さな宿場町、矢掛。 新幹線も高速道路も関係ない。 のんびり在来線に揺られて降り立つと、 そこには江戸時代がそのまま残っている。 本陣・脇本陣ともに現存するのは、全国でここだけ。 それを知ったとき、行かない理由が見当たらない。

岡山県矢掛町に残る矢掛本陣は、参勤交代で西国大名が宿泊した国指定史跡であり、大屋根の軒下に入ると木材の落ち着いた香りが漂う。隣接する矢掛脇本陣とともに、江戸幕府が整備した山陽道の宿場機能をほぼ完全な形で今日に伝える希少な存在だ。本陣前の街並みを散策すると、白壁と格子窓が連なる商家の間から参勤の行列が通り過ぎる光景が自然と脳裏に浮かぶ。車や観光客でにぎわうことも少なく、歴史の堆積を静かに体感できる場所である。

Best Season
春(3〜4月)は桜と古い町家のコントラストが美しい。 秋(10〜11月)は山が色づき、町全体がしっとりと落ち着く。 夏の朝イチ散策も、静かで気持ちいい。
Stay
日帰り可能 ・1泊おすすめ
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矢掛のおすすめスポット

01
矢掛本陣(国指定史跡)|参勤交代の夜が、そのまま残っている

矢掛本陣(国指定史跡)|参勤交代の夜が、そのまま残っている

築300年以上。

玄関をくぐった瞬間、空気が変わる。

矢掛本陣は、西国大名が参勤交代の道中に泊まった宿。

江戸時代の現役の建物が、今もここに立っている。

上段の間に足を踏み入れると、思わず立ち止まった。

将軍や大名だけが使えた格式の高い部屋。

床の間、違い棚、書院窓。

全部が「本物」だと気づくと、鳥肌が立った。

案内の方が「この梁は江戸初期のものです」と教えてくれた。

触れてみると、ひんやりしている。

見学時間は1時間あれば十分まわれる。

料金は大人200円。

正直、安すぎる。

ここは観光地というより、生きた歴史資料だ。

■ 矢掛本陣 住所:岡山県小田郡矢掛町矢掛3081 料金:大人200円、小中学生100円 営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日) アクセス:井原鉄道「矢掛駅」から徒歩約8分
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02
矢掛脇本陣|本陣の隣で、もう一つの時代と出会う

矢掛脇本陣|本陣の隣で、もう一つの時代と出会う

本陣から歩いて30秒。

脇本陣がある。

本陣に入りきらない大名の家来や、次の宿泊者が使った施設。

両方が現存するのは、全国で矢掛だけと知って二度驚いた。

脇本陣は現在も「高草家住宅」として国の重要文化財に指定されている。

表構えの重厚さが、まず目に飛び込んでくる。

中に入ると、本陣とはまた違う空気がある。

商家の実用的な造りと、格式が混在している。

土間の広さに、当時の規模感を想像した。

ガイドの方が「大名行列は数百人規模でしたから」と話してくれた。

町全体が宿場だったというのが、初めて腑に落ちた。

本陣と脇本陣、セットで見てはじめて矢掛が立体的に見えてくる。

順番は本陣→脇本陣で。

■ 矢掛脇本陣(高草家住宅) 住所:岡山県小田郡矢掛町矢掛3079 料金:大人200円、小中学生100円 営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日) アクセス:矢掛本陣から徒歩約1分
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03
矢掛の街並み散策|江戸と令和が、なんの違和感もなく並んでいた

矢掛の街並み散策|江戸と令和が、なんの違和感もなく並んでいた

本陣・脇本陣を出た後、ぶらぶら歩いた。

それが一番よかった。

旧山陽道沿いに、古い町家が続く。

格子窓、なまこ壁、白漆喰。

どれも現役で使われている。

パン屋が古民家の中にあった。

雑貨屋もあった。

コーヒーが飲める町家カフェも見つけた。

観光地として「整備された街並み」じゃない。

人が今も暮らしている場所に、旅人が混ざっている感じ。

その距離感が心地よかった。

歩くペースは、ゆっくり1〜2時間。

山に囲まれた盆地なので、風がやさしい。

夕方になると、山の影が町に落ちてきて、また表情が変わる。

急がなくていい場所だ。

矢掛は、そういう町だ。

■ 矢掛の街並みエリア 場所:岡山県小田郡矢掛町矢掛(旧山陽道沿い) 料金:散策無料 アクセス:井原鉄道「矢掛駅」から徒歩約5〜10分 駐車場:矢掛本陣周辺に無料駐車場あり
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モデルコース

Day Trip 矢掛駅着(10:00)→本陣・脇本陣見学(10:30〜12:00)→町家カフェでランチ(12:30)→街並み散策(13:30〜15:00)→矢掛駅発(15:30)
1 Night 1日目:矢掛駅着(15:00)→街並み散策→本陣に宿泊(矢掛屋)。2日目:朝の静かな町を散歩(7:00)→本陣・脇本陣をじっくり見学(9:00〜11:00)→周辺の小田川沿いを歩いてから帰路(13:00)
Travel Tips 井原鉄道の本数は少ない。 事前に時刻表を確認しておくこと。 矢掛本陣では期間限定で夜間公開もある。 公式サイトをチェックしてから訪れると、得をする。 町家カフェは数が少ないので、昼食は早めに動いた方がいい。

矢掛への行き方

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Access Time
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