札幌から車で約2時間。 道が細くなるほど、景色は鮮やかになっていく。 積丹半島の先端、余別に着いたとき、 「ここまで来たか」。 海の青が、これまで見てきたどの青とも違った。 積丹ブルーという言葉を知っていても、 実物の前では言葉が追いつかない。
余別のおすすめスポット
積丹岬|その青は、写真に収まりきらない
積丹岬に着いたのは、朝9時ごろだ。
駐車場から岬の先端まで、歩いて15分ほど。
木道が整備されているから歩きやすい。
でも、正直、道中はそこまで期待していない。
「積丹ブルー」という言葉、雑誌で何度も見ていたから。
先端に立って、海を見下ろした瞬間。
声が出た。
透明度が違う。
底まで見えている。
岩の形まで、全部わかる。
色は青というより、青緑と紫の間みたいな色。
太陽の角度で、毎分変わっていく。
1時間、そこにいた。
飽きない。
ただ海を見ていた1時間なんて、たぶん初めてだ。
ウニ漁の解禁は7月ごろ。
その時期は漁船も出て、また別の景色が広がる。
神威岬|20分歩かないと、たどり着けない場所がある
神威岬は、歩く。
それだけ覚えて行ってほしい。
駐車場から先端まで、片道約20分。
「女人禁制の門」をくぐると、細い尾根道が続く。
左右は断崖。
高さ50メートル以上はある。
風が強い日は、体ごと持っていかれそうになる。
その日は風速8メートルぐらいの予報だ。
それでも、進んだ。
岬の先端に立つと、神威岩がそこにある。
高さ約40メートルの岩が、海からそのまま突き出している。
周りに何もない。
空と海と岩だけ。
「秘境」という言葉を軽く使いたくない。
でも、ここは正直そう呼んでいい。
売店でホタテの串焼き(600円)を食べた。
歩いた後の塩気が、やけにうまかった。
強風時・荒天時は立入禁止になる。
事前に積丹観光協会に確認したほうがいい。
島武意海岸|トンネルを抜けると、そこは別世界だ
島武意海岸の存在を知ったのは、旅の前日だ。
地元の人に「行ったことないなら絶対行け」と言われた。
駐車場から、短いトンネルを歩く。
トンネルの長さは100メートルほど。
薄暗い。
ちょっと不安になる。
トンネルを抜けると、急に視界が開く。
崖の上から、海岸全体が見渡せる。
人がいない。
ほぼ誰もいない。
砂浜と岩と、信じられないぐらい透明な海だけがある。
階段を下りて、海岸に立った。
足元の石が全部丸い。
波の音だけが聞こえる。
積丹岬や神威岬より知名度は低い。
だから人も少ない。
それが逆に、ここを特別にしている。
「北海道の秘境」という言葉を何度も読んできたけど、
ここが一番それに近かった。
午後3時以降は光が差し込んで、海の色が変わる。
その時間を狙って行くといい。