愛媛の南端まで、車を走らせた。 高速を降りてからが長い。 でも、その長さがちょうどいい。 たどり着いたとき、空の青さが違う。 海の色も、空気の匂いも、どこか南国に近い。 愛南は、まだ「発見されていない」場所だ。 だから、来たくなる。
愛南のおすすめスポット
一本松温泉あけぼの荘|500円で、海を見ながら湯に浸かる
山の中腹に、ぽつんとある。
建物は古い。
でも、それがいい。
入浴料は500円。
フロントでお金を払って、脱衣所へ。
扉を開けた瞬間、窓の向こうに海が広がった。
内風呂なのに、なぜかここまで抜けるのか。
宇和海が、湯船の先にずっと続いている。
平日の午後2時ごろ、ほぼ貸し切り状態だ。
40度ちょうどくらいのぬるめの湯が、長居させてくれる。
30分のつもりが、1時間いた。
出たあと、受付のおじさんが「遠くから来たん?」と声をかけてくれた。
そういう温泉。
海鮮丼が食べられる食堂も併設されている。
昼ごはんと温泉をセットにするのが正解だ。
正木海岸|透明すぎて、砂が光って見える
駐車場に車を停めて、坂を少し下りる。
木々の間を抜けると、急に視界が開く。
白い砂浜と、エメラルドグリーンの海。
ここが本当に愛媛なのか。
海水浴シーズン以外は、ほとんど人がいない。
10月の平日、ビーチに3人しかいない。
水が透明すぎて、30センチくらいの深さまで砂の模様が見える。
素足で歩くと、砂がきめ細かくて気持ちいい。
岩場の方に歩いていくと、磯が広がる。
ヤドカリがいた。
ウニもいた。
スノーケルを持ってくればよかったと、本気で後悔した。
夏は混むだ。
でも、このシーズンオフの静けさは、別格だ。
波の音だけ聞こえる砂浜に、1時間以上いた。
内海|リアス海岸の奥に、静かすぎる港があった
正木海岸からさらに南へ車を走らせた。
道が細くなっていく。
内海は、リアス式海岸の奥まった場所にある集落だ。
港に着いたとき、時間が止まったような気がした。
真珠の養殖イカダが、湾の奥まで並んでいる。
水は深い緑色。
うねりがない分、鏡みたいに静かだ。
漁船が1隻、ゆっくり戻ってきた。
おじいさんが一人で操縦している。
声はかけなかったけど、軽く会釈してくれた。
ここに暮らしている人がいる。
それをちゃんと感じられる場所だ。
観光地化されていないから、何もない。
でも、その「何もなさ」を目当てに来る価値がある。
夕方4時ごろ、西日が湾に差し込んで、水面がオレンジに染まった。
あの色は、写真に収まらない。
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愛南への行き方
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