琴平のこんぴらさん
香川県

琴平

街歩き寺社温泉
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石段、1368段。 それが琴平の全てではないけれど、 それがこの町の核心でもある。 急ぐ必要はない。 息を切らして登って、振り返った先の景色が、 なぜかずっと頭に残っている。 門前町の甘い醤油の匂い、石段脇の土産屋のざわめき。 琴平は、ただの観光地じゃない。 ここには、長い時間をかけて積み重なってきた空気がある。

香川県の門前町、琴平。高松から琴電琴平駅まで約1時間30分でアクセスできる。中心にそびえる金刀比羅宮、通称「こんぴらさん」は1368段の石段で知られ、人の少ない朝8時台に登り始めるのが定番だ。杉木立を抜けながら段数を重ね、大門の先の表書院では円山応挙が描いた虎の襖絵を拝観できる。旧金毘羅大芝居は文化11年創建、現存する日本最古の芝居小屋で、花道や奈落の木組みが往時の姿を伝える。参拝後はこんぴら温泉郷の宿で脚をほどくのが旅の仕上げとなる。琴平花壇は寛永4年創業の宿で、琴平駅から無料送迎バスも出ている。登り切った先に広がる讃岐平野。

Best Season
春(3〜4月)は桜と石段の組み合わせが美しい。 4月の歌舞伎シーズンは町全体が活気づく。 夏は石段がきついので早朝限定。 秋(10〜11月)は紅葉と青空が最高だ。
Stay
日帰り可能 ・1泊おすすめ
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琴平のおすすめスポット

01
琴平の金刀比羅宮|1368段、息が切れても登りたくなる理由
Toto-tarou / CC BY-SA 3.0

金刀比羅宮|1368段、息が切れても登りたくなる理由

朝8時に石段の前に立った。

まだ人が少ない時間帯を狙ったのは正解だ。

最初の200段はなだらかで、油断する。

300段を超えたあたりから、ふくらはぎに来る。

途中にある大門(365段)をくぐると空気が変わる気がした。

境内に入った感覚、というより、

別の時間軸に足を踏み入れた感覚。

御本宮(785段)に着いた瞬間、眼下に讃岐平野が広がった。

山並みが霞んで、遠くに海が見える。

あの景色のためだけでも、登る価値がある。

奥社まで行くなら往復2時間は見ておきたい。

白峰神社(奥社)は1368段。

ここまで来る人はぐっと減る。

その静けさが、また良かった。

■ 金刀比羅宮 住所:香川県仲多度郡琴平町892-1 参拝料:無料(本宮まで) 御本宮まで785段、奥社まで1368段 参拝時間:6:00〜18:00(季節により変動)
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02
琴平の表書院|狩野派の襖絵が、思ったより近かった
Dingy / CC BY-SA 3.0

表書院|狩野派の襖絵が、思ったより近かった

金刀比羅宮の境内、大門をくぐった先にある。

参拝者のほとんどが素通りしていくのが不思議だ。

入場料は800円。

払ってよかった、と中に入って思った。

江戸時代に建てられた書院建築で、

円山応挙の作と伝わる虎の襖絵がある。

ガラスケース越しじゃない。

畳に座って、目の前で見る。

その距離が異常に近くて、少し戸惑った。

ガイドのおじさんが丁寧に説明してくれて、

「この虎、目が金箔なんですよ」と教えてもらった。

言われて初めて気づく。

そういう発見が、ここには多い。

建物自体も静かで美しく、境内の中でここだけ時間がゆっくり流れている。

30分あれば十分見られる。

石段を登る前に立ち寄るのがおすすめ。

■ 表書院 住所:香川県仲多度郡琴平町892-1(金刀比羅宮境内) 入場料:800円 開館時間:8:30〜17:00 ※季節により変動あり
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03
琴平の旧金毘羅大芝居(金丸座)|江戸の芝居小屋が、そのまま残っている
Toto-tarou / CC BY-SA 3.0

旧金毘羅大芝居(金丸座)|江戸の芝居小屋が、そのまま残っている

石段を登らない日があるなら、ここに来てほしい。

1835年に建てられた芝居小屋で、

現存する日本最古の芝居小屋といわれている。

中に入ると、木の匂いがした。

天井から吊るされた提灯。

花道。回り舞台の仕掛け。

ぜんぶ本物がそのまま残っている。

スタッフの方が舞台の奈落まで見せてくれた。

手動で回す舞台の仕組みを実演してくれて、

その地道さに笑ってしまった。

毎年4月に「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が行われる。

チケットは争奪戦で、取れたら相当ラッキーらしい。

普段でも入場料500円で中を見学できる。

観光地化されすぎていない雰囲気が心地よかった。

1時間あれば、十分堪能できる場所。

■ 旧金毘羅大芝居(金丸座) 住所:香川県仲多度郡琴平町1241 入場料:500円 開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:不定休(要確認)
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04

こんぴら表参道|石段の下で、うどんと醤油と時間が溶けていく

石段の麓、表参道の商店街。

ここが好きで、何度も往復した。

土産屋、うどん屋、べっこう飴を売るおじさん。

歩くたびに何かに目が止まる。

昼は必ず「打ち込みうどん」を食べた。

だしが濃くて、根菜がごろごろ入っていて、

体に染みる味だ。850円。

帰りに「灸まん」を買って帰った。

あんこが詰まった小さなお菓子で、

見た目がおもしろい。

食べてみたら素直においしかった。

夕方になると人が減って、石畳が静かになる。

閉まりかけた土産屋の前でぼんやりしていたら、

お店のおばあさんに話しかけられた。

「今日、何段まで登ったの?」

その一言で、町が急に親しみやすくなった気がした。

■ こんぴら表参道(門前町エリア) 住所:香川県仲多度郡琴平町(JR琴平駅〜金刀比羅宮大門下) 営業時間:店舗により異なる(9:00〜17:00頃が目安) 灸まん:1箱540円〜
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モデルコース

Day Trip 9:00 表参道でうどん朝食 → 10:00 表書院・金刀比羅宮(本宮まで) → 13:00 門前町でランチ → 14:30 金丸座見学 → 16:00 土産を買って解散
1 Night 1日目:午後着・表参道散歩・宿でゆっくり。2日目:早朝6:00に石段スタート・奥社まで往復・表書院・金丸座・昼食後に帰路。朝の石段は別格。宿は琴平温泉を選ぶと疲れが取れて最高。
Travel Tips 石段は杖の貸し出しがある(無料)。 運動不足でも借りれば全然違う。 参拝は朝イチがベスト。 昼過ぎから団体客が増える。 駐車場は琴平駅周辺が便利で1日500円程度。 歩きやすい靴は絶対条件。

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おすすめの宿はこちら

琴平花壇

寛永4年(1627)創業。森鷗外や北原白秋が逗留したこんぴら参りの宿

🚐 琴平駅から無料送迎バスあり(当日連絡可)

📍 琴平駅から徒歩約15分


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