室戸の風景
高知県

室戸

街歩き寺社

高知市から車で2時間。 たどり着いた先は、日本とは思えない景色だ。 黒潮にけずられた岩、空と海の境界線がぼやけるほどの青。 室戸は「観光地」という言葉が似合わない場所だ。 なにかに呼ばれた人だけが、ここに来る気がした。

Best Season 3〜5月と9〜11月が動きやすい。 真夏は直射日光を遮るものがなく、岩場の照り返しが厳しい。 台風シーズンは道路が通行止めになることも。 冬の荒波も、室戸らしさの一つではある。

室戸のおすすめスポット

01

室戸岬|黒潮が削った、地球の断面

駐車場に車を停めた瞬間、風が全身にぶつかってきた。

潮の匂いではなく、もっと原始的な匂い。

岩の匂い、とでも言えばいいのか。

室戸岬の先端まで歩いて約10分。

その道中に広がるのは、教科書で見た「地層」の本物だ。

はるか昔に海底だった岩が隆起して、いまここに立っている。

そう思うと足がすくんだ。

灯台は1899年初点灯。

高さは15メートルと小ぶりだけど、存在感は圧倒的だ。

足元の岩が波に打たれるたびに、地面が震える気がした。

観光客は思ったより少ない。

売店のおじさんが「今日は風が穏やかなほうよ」と笑っている。

穏やかで、これか。

冬に来たらどうなるんだろう。

■ 室戸岬 住所:高知県室戸市室戸岬町 入場料:無料(灯台内部への立ち入り不可) 駐車場:無料あり アクセス:高知東部交通バス「室戸岬」バス停すぐ
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02

最御崎寺|岬の突端に、静けさが積み重なっている

室戸岬の先端から、急な石段を上る。

四国八十八ヶ所霊場の第24番札所、最御崎寺だ。

標高約150メートル。

息を切らして上り切ると、空気がまるで変わった。

境内に入ると、白衣のお遍路さんが2人、黙々と歩いている。

この場所で、ずっと前から同じことが繰り返されてきた。

そのことに、妙な安心感を覚えた。

弘法大師が19歳のとき、この洞窟で修行したとされる。

「御厨人窟(みくろど)」と呼ばれる岩屋が近くにあって、

そこから見える空と海だけの景色が、

大師の法号「空海」の由来だという。

本当かどうか確かめる術はないけれど、

ここに来ると、その話を信じたくなる。

境内は静かで、波の音だけが遠くから聞こえる。

拝観は無料。

朝7時から開いている。

■ 最御崎寺(ほつみさきじ) 住所:高知県室戸市室戸岬町4058-1 拝観料:無料 開門時間:7:00〜17:00 駐車場:室戸岬駐車場から徒歩15分、または山頂駐車場あり
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03

乱礁遊歩道|歩くというより、岩と交渉する道

「遊歩道」という名前に油断しないほうがいい。

室戸岬の北側、約1.2キロにわたって続くこの道は、

ほぼ岩の上を歩く道だ。

ゴツゴツした玄武岩、白い石灰岩、赤い岩。

色も形も違う岩が混在していて、

歩きながら「これ全部、海の底にあったのか」と何度も立ち止まった。

波が穏やかな日は、タイドプールに魚やヤドカリが見える。

子どもが一人、夢中で岩をのぞきこんでいた。

その気持ち、よくわかった。

所要時間は片道30〜40分。

スニーカーでは滑るので、グリップのある靴が必要だ。

サンダルは論外。

ゴールの「むろと廃校水族館」まで歩けば、

廃校した小学校をそのまま使った水族館が待っている。

プールにサメが泳いでいた。

それだけで、来た甲斐がある。

■ 乱礁遊歩道 住所:高知県室戸市室戸岬町(室戸岬〜むろと廃校水族館周辺) 入場料:無料 所要時間:片道約30〜40分 注意:雨天・荒天時は波をかぶる岩もあり。グリップのある靴必須
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モデルコース

Day Trip 9:00 室戸岬・乱礁遊歩道 → 11:00 むろと廃校水族館 → 12:30 ランチ(地魚定食) → 14:00 最御崎寺 → 15:30 御厨人窟 → 17:00 出発
1 Night 1日目:室戸岬・乱礁遊歩道・廃校水族館をゆっくり→夕日を岬で見る→宿で地魚料理。2日目:早朝7時に最御崎寺参拝→御厨人窟→朝市があれば立ち寄り→北上しながら安芸市の岩崎弥太郎生家へ
Travel Tips 室戸は公共交通機関が少ない。 高知市からのレンタカーが現実的だ。 岬周辺にコンビニはない。 飲み物と軽食は事前に用意を。 電波も不安定な場所がある。 オフラインの地図を入れておくと安心。

室戸への行き方

ICカード利用可
Access Time
大阪から 約3時間35分
高松から 約3時間45分
名古屋から 約4時間30分
福岡から 約4時間35分
岐阜から 約4時間50分
鉄道 高知駅へ
移動 室戸へ

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