フェリーが港に着いた瞬間、空気が変わった。 瀬戸内の風と、どこかアートの匂いがする。 直島はそういう島だ。 観光地っぽさがない。 でも、世界中から人が来る。 なぜかは、来ればわかる。
直島のおすすめスポット
地中美術館|地面の下で、光と時間が溶けていく
予約は必須。
チケットは1時間前から受付で引き換える。
それを知らずに並んで、整理券をもらえなかった人を何人か見た。
建物は、ほとんど地面に埋まっている。
安藤忠雄設計。
コンクリートと光だけで、あれほどの空間が生まれる。
モネの「睡蓮」が4点、専用の部屋に飾られている。
美術館の白い床に、天窓から光が落ちてくる。
時間によって、絵の見え方が変わる。
午前中に入って正解だ。
ジェームズ・タレルの部屋では、15分は動けない。
光が「物体」に見える瞬間がある。
そういう体験を、ここは売っている。
所要時間は最低でも2時間。
急いで見ると、もったいない。
入館料は2,100円。
高いと思う前に、入ってほしい。
家プロジェクト|路地の奥に、現代アートが潜んでいる
本村エリアを歩き始めると、すぐに迷う。
地図を見ても、路地が細すぎてわからない。
それでいい。
家プロジェクトは、廃屋や古民家をそのまま使ったアート作品群だ。
7軒あって、チケットはセット1,050円。
バラ売りもある(1軒420円)。
「角屋」の床に敷き詰められた数字は、近づくほど意味がわからなくなる。
「南寺」は暗闇の中に15分間、ひとりで立つ。
本当に何も見えない。
怖いとか不安とか、そういう感情より先に、「ここに自分がいる」という感覚だけが残る。
普通に生活している家のすぐ隣に、作品がある。
島の人たちが40年近く、この状況と共存してきた。
そっちにも驚く。
午前中から歩いて、昼ご飯は本村の食堂で。
のんびり3〜4時間かけて回るのがちょうどいい。
ANDO MUSEUM|安藤忠雄の世界が、築100年の民家に宿る
外から見ると、ただの古い木造家屋だ。
築100年以上。
入口も、看板も、控えめすぎる。
中に入ると、コンクリートが現れる。
木の構造をそのまま残しながら、安藤建築が内側から生えてきたような感覚。
不思議な共存だ。
地下に降りると、楕円形のコンクリート空間がある。
天窓から光が一本、落ちてくる。
静かすぎて、呼吸する音が聞こえる。
料金は600円。
所要時間は30分もあれば十分。
でも30分では出られない。
地中美術館や家プロジェクトと同じエリアにある。
本村を歩くついでに寄れる。
というより、ここを目的にして来てほしい。
安藤忠雄の作品は世界中にある。
でも、この規模のものをこの価格で体験できる場所は、ここだけだ。
モデルコース
直島への行き方
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