フェリーに乗って、海を渡る。 その時点で、もう旅が始まっている。 小豆島は、瀬戸内の島の中でも ちょっと「欲張り」な島だ。 断崖の絶景、砂の道、オリーブの丘。 全部、ひとつの島に詰まっている。 高松港から約60分。 そのフェリーの甲板で潮風を浴びた瞬間から、日常がほどけていく。
小豆島のおすすめスポット
寒霞渓|紅葉の季節に来てしまったら、もう言葉がない
ロープウェイに乗って約5分。
標高612mの山頂へ上がった。
眼下に広がるのは、岩と渓谷と、その奥に光る瀬戸内海。
「日本三大渓谷美」という肩書きは知っている。
でも正直、あまり期待していない。
それが、甘かった。
切り立った奇岩が、何千万年もかけて削られた形をしている。
人工物がいっさいない景色というのは、こういうことか。
と、じわじわ気づいた。
11月初旬、紅葉が8割ほど色づいている。
赤、橙、黄色が岩肌に張りついている。
あの色は写真に収まらない。
ロープウェイ往復は1,290円。
山頂の展望台から15分ほど歩くと、さらに視界が開ける場所がある。
そこまで行く人が少ないので、ほぼ独り占めだ。
帰りは徒歩で下山するルートもある。
片道45分。膝にくるが、後悔はしない。
エンジェルロード|干潮の時間を調べてから来ること
「天使が渡る道」という名前は、正直ちょっと恥ずかしい。
そう思いながら来た。
でも、実際に現れた砂の道を見たとき、素直に「きれいだ」。
干潮の前後2時間ほど、海の中から砂州が姿を現す。
幅は1〜2mほど。
その道を歩いて、小島まで渡れる。
ポイントは、時間を絶対に調べてくること。
干潮時刻は毎日変わる。
宿や観光案内所で確認するか、「潮汐表」で検索すれば無料でわかる。
満潮のタイミングに来てしまったら、ただの海岸だ。
実際にそれで引き返した人を見た。
砂州が現れるのは1日2回。
早朝の干潮は、光が柔らかくて人も少ない。
カメラを持っているなら、絶対に朝がいい。
入場無料。駐車場は200円。
砂の上は裸足が気持ちいい。
水が澄んでいて、底まで見える。
オリーブ公園|丘の上でちゃんと風に当たってほしい
ここに来る人の9割が、例のほうきを借りる。
映画『魔女の宅急便』の実写版ロケ地。
白い風車の前で、ほうきにまたがって写真を撮る。
そういう場所だ。
ほうきは無料で借りられる。
ギリシャ風の白い建物の中にある。
行列ができていることもある。
でも、写真を撮った後に少し歩いてほしい。
丘の上のオリーブ畑に入ると、急に静かになる。
銀色の葉が風でざわざわと揺れている。
その音が、思いのほか心地よかった。
日本にオリーブが根付いたのは明治時代。
小豆島が最初の栽培地だ。
そんなことを案内板で読んだ。
園内のショップでオリーブオイルのテイスティングができる。
搾りたてと熟成もので、味がまったく違う。
ボトル1本1,500円〜。
入園無料。
夕方の光の中で見るオリーブ畑は、朝とは別の顔をしている。
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小豆島への行き方
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