香川県

庵治半島

絶景自然

高松から車で30分も走ると、急に空気が変わる。 潮の匂いが濃くなって、道が細くなって、海が近くなる。 庵治半島は、そういう場所だ。 ここに来ると、自分が「観光客」であることを忘れる。 石と海と、漁師たちの時間が、今もそのまま残っている。

Best Season 春(3〜5月)と秋(10〜11月)がベスト。 夏は海の色がきれいだが、採石場周辺の照り返しが強烈。 冬の朝霧の中の漁港も、別の表情があって悪くない。

庵治半島のおすすめスポット

01

庵治石の採石場|音と粉塵の向こうに、静かな美しさがある

山肌に白い傷跡のように刻まれた採石場。

最初に見たとき、正直、怖い。

庵治石は「花崗岩の最高峰」と呼ばれる。

墓石の世界で、その名前を知らない人はいない。

でも実際に採石現場を前にすると、そんな言葉がすべて吹き飛ぶ。

ごつごつした石の表面に、陽が当たる。

角度によって、青みがかって見える。

「みかげ石の中のダイヤ」という表現を聞いたことがある。

現地に来て、初めて意味がわかった。

採石場への立ち入りは基本的に不可だが、道路沿いから全体を見渡せる場所がある。

午前中の光が一番きれいだ。

10時ごろがおすすめだ。

石を切り出す機械音が遠くから聞こえてくる。

その音が、なぜか心地よかった。

近くに庵治石を使った工芸品を扱う工房もある。

500円〜2,000円くらいで小物も売っている。

旅の土産として、あの重さがいい。

■ 庵治石の採石場(周辺エリア) 住所:香川県高松市庵治町 アクセス:高松市街から車で約30分 見学:道路沿いからの外観見学のみ 料金:無料 駐車場:周辺の路肩スペース利用
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02

庵治漁港|朝6時。漁師の一日が、もう半分終わっている

泊まった宿のオーナーに言われた。

「港に行くなら6時には着いてください」と。

行ってみてわかった。

6時の段階で、すでに漁師たちの仕事は折り返しを過ぎている。

水揚げされた魚が、次々と仕分けされていく。

イカ、タコ、サワラ。

名前のわからない魚も何種類かあった。

漁港の朝は、静かで速い。

怒鳴り声もない。

余計な言葉もない。

ただ手が動いている。

観光地然としたものは何もない。

でも、目が離せない。

午前8時を過ぎると、作業はほぼ終わっている。

入れ替わるように、地元のおばあさんたちが堤防に座り始める。

ただ海を見ている。

そこに混じって、1時間ほど過ごした。

何も起きないのに、いい時間だ。

港の近くに小さな食堂が1軒ある。

昼から営業で、定食が850円。

魚がとにかく新鮮だ。

出汁の香りが今も思い出せる。

■ 庵治漁港 住所:香川県高松市庵治町 アクセス:高松市街から車で約25分 見学自由(漁業関係者の邪魔にならないよう配慮を) 早朝6〜8時が水揚げの目安 駐車場:港周辺に無料スペースあり
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03

八栗寺|ケーブルカーの先に、空と海が広がっている

四国八十八ヶ所の第85番札所。

お遍路の文脈で語られることが多いが、別にお遍路でなくてもいい。

あの山の上には、誰でも行っていい。

ケーブルカーで約4分。

大人は往復840円。

朝9時の始発に乗るとほぼ貸し切り状態だ。

山頂に着いた瞬間、振り返ると海が見える。

瀬戸内の島々が、霞の向こうにいくつも浮かんでいる。

これが見たかった、と思う前に、もうそこにあった。

境内は思ったより広い。

五つの社殿が点在していて、全部回ると40分くらいかかる。

朝は空気が澄んでいて、ろうそくの煙がまっすぐ上に伸びている。

お遍路さんが静かに手を合わせている隣で、こっちはただ海を眺めている。

それでもなぜか、居心地がよかった。

怒られる感じがしない。

ケーブルカーの最終は17時15分。

夕方近くに乗ると、光の色がまったく違う。

時間に余裕があれば、2回乗っても損はない。

■ 八栗寺(やくりじ) 住所:香川県高松市牟礼町牟礼3416 ケーブルカー料金:大人往復840円、片道440円 運行時間:9:00〜17:15(季節により変動あり) アクセス:高松市街から車で約20分 駐車場:ケーブルカー乗り場付近に無料あり お問い合わせ:087-845-9603
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モデルコース

Day Trip 9:00 八栗寺(ケーブルカー始発)→ 11:00 庵治漁港周辺・食堂でランチ → 13:00 採石場エリア散策 → 15:00 高松市街へ戻る
1 Night 1日目:高松着→八栗寺夕方参拝→庵治の宿泊施設に投宿→地魚の夕食。2日目:6時起きで漁港の朝を体感→採石場エリア→牟礼の石彫り工房立ち寄り→高松市街でうどんを食べて帰路
Travel Tips レンタカーが必須。バスは本数が極端に少ない。 庵治周辺のコンビニは1軒だけ。 飲み物と軽食は高松市内で調達してから向かうのが無難。 地元の人に話しかけると、地図に載っていない場所を教えてもらえることがある。

庵治半島への行き方

ICカード利用可
Access Time
高松から 約40分
大阪から 約2時間50分
名古屋から 約3時間30分
岐阜から 約3時間50分
浜松から 約4時間
鉄道 高松駅へ
移動 庵治半島へ

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