秋田に着いた瞬間、空気が違った。 どこか重くて、でも清々しい。 東北の奥地まで来た実感が、じわじわと体に染みてくる。 竿燈の炎、城址の静けさ、荒れた日本海の匂い。 秋田は、派手さとは無縁の場所だ。 でも一度来ると、また来たくなる。 そういう街だ。
秋田のおすすめスポット
竿燈まつり|46本の竿が空に揺れた夜、言葉を失った
毎年8月3日から6日の4日間だけ開催される。
期間が短いから、狙って来ないと絶対に見られない。
夕方6時を過ぎると、竿燈大通りに人が埋まっていく。
観覧席は事前に購入が必要で、当日券は争奪戦だ。
たしか自由席で800円、有料席は2,000円前後。
7時を過ぎたあたりで、一斉に竿燈が持ち上がった。
高さ12メートル、重さ50キロの竿を、手のひらで、肩で、額で支える。
正直、最初は「それだけか」。
でも実際に目の前で見ると、全然違う。
あの揺れ方は、映像じゃ伝わらない。
ちょうど風が来た瞬間、隣のおじさんが「おっ」とつぶやいた。
その感じが、全部だ。
秋田の夏の夜に、一度は立ってほしい場所だ。
千秋公園|城跡のベンチで、秋田の時間が止まっている
JR秋田駅から歩いて10分かからない。
なのに、公園に入った途端に静かになる。
ここは久保田城の跡地だ。
1602年から約270年、佐竹氏が居城としている。
石垣はまだ残っていて、城を想像しながら歩ける。
朝9時ごろに行ったら、地元の人しかいない。
犬を連れたおじいさん、ジョギングする女性、弁当を広げる学生。
観光地というより、生活の場だ。
お堀沿いに桜の木が並んでいて、春は圧倒的にいい。
4月中旬が見ごろで、地元では「全国でもトップクラス」と言われている。
実際、満開の写真を見て、もう一度来たい。
入場料は無料。
無料でこの空間に入れるのか、と少し申し訳なくなった。
秋田城址歴史資料館だけ、別途100円かかる。
時間があれば寄る価値はある。
男鹿半島|ナマハゲの里は、思ったより荒々しかった
秋田駅からJRとバスを乗り継いで、約1時間半。
アクセスは楽ではない。
でも、その不便さが旅っぽくてよかった。
半島の先端に近い入道崎に着いたとき、風がすごかった。
日本海の向こうに水平線だけが広がっていて、他に何もない。
観光施設らしきものが少しあるけど、正直どうでもよくなる。
ナマハゲについては、男鹿真山伝承館に行った。
実演形式で、本物のナマハゲが来る。
大人は700円。
かなり本気で怖かった。
隣の子どもが泣いている。
帰りにのぞいた食堂で、石焼き料理を食べた。
熱した石を鍋に入れて、一気に沸騰させる郷土料理だ。
目の前でぐつぐつし始めたとき、思わず笑ってしまった。
こういう体験が、男鹿に来た理由だっただ。
日帰りはきつい。1泊することをすすめる。
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秋田への行き方
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