標高1,800メートル近い稜線に、エメラルドグリーンの湖がある。 火口湖なのに、その色が信じられないくらい鮮やかで。 冬は怪物みたいな氷の木が並ぶ。 温泉は乳白色で、肌が変わる感覚がある。 蔵王は、季節ごとに別の顔を持っている山だ。
蔵王のおすすめスポット
お釜|標高1,800mに、あの色は反則だ
蔵王エコーラインを車で上がっていく。
カーブを曲がるたびに景色が変わる。
駐車場に車を止めて、徒歩10分ほど歩く。
稜線に出た瞬間、視界が開けた。
エメラルドグリーンというか、青とも緑ともつかない色。
直径約360メートルの火口湖が、そこにあった。
強酸性の湖だから生き物は住めないらしい。
なのに、あの色は何なんだろう。
風が強い日は湖面が波立って、色が変わって見える。
曇っているときと晴れているときでも全然違う。
同じ場所で何度見ても、同じ顔じゃないのがお釜の面白いところだ。
7月でも防寒着が必要なくらい寒い日がある。
薄手のジャケットは絶対に持っていくべきだ。
10月中旬には積雪で通行止めになることもある。
行くなら7〜9月が現実的だ。
樹氷|夜中の2時に山頂へ行った理由
「樹氷ライトアップ」という言葉を聞いて、甘く見ている。
イルミネーション的なものを想像している。
完全に違った。
蔵王ロープウェイで山頂駅に着いたのは夜の8時過ぎ。
気温はマイナス15度を下回っている。
息をするだけで眉毛が凍る感覚がある。
ライトに照らされた樹氷は、白い怪物みたいだ。
アオモリトドマツが氷と雪をまとって、2〜3メートルの塊になっている。
それが何十本も並んでいる光景は、現実の景色じゃない感じがした。
昼間に見ると、また全然違う顔だ。
青空の下で白い巨人たちが並んでいる。
その間をスキーヤーが滑り抜けていく。
樹氷が見られるのは例年1月下旬〜3月上旬。
ロープウェイは往復2,000円(2024年時点)。
防寒は「これで大丈夫」と思った2段階上で行くべきだ。
蔵王温泉|湯に入った瞬間、肌がひりついた
蔵王温泉の源泉は強酸性だ。
pHが1.2〜1.8という数値は、温泉の中でもトップクラスらしい。
共同浴場に入った。
料金は1回250円。
シャンプーも何もない、ただ湯があるだけの場所。
湯船に足を入れた瞬間、じんわり熱さとは違うひりつきを感じた。
皮膚が反応している感じ。
乳白色の湯が、肌に絡みついてくるような感覚がある。
10分も浸かると、体が真っ赤になった。
上がってから2〜3時間、ぽかぽかが続いた。
蔵王温泉街には共同浴場が3か所ある。
「上湯」「下湯」「川原湯」のどれも味が違う。
3か所まわって400円ちょっと。
それで十分すぎるくらい満足した。
宿に泊まるなら、温泉街の中心にある宿を選ぶべきだ。
外湯めぐりの動線が全然違う。
夕方17時すぎ、人が少ない時間帯が狙い目だ。
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蔵王への行き方
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