飛行機を降りた瞬間、空気が変わる。 鹿児島からわずか1時間。 なのに、ここはもう別の星みたいだ。 亜熱帯の緑、透明すぎる海、夜は天の川が普通に見える。 「日本にまだこんな場所があったのか」 そう思わせてくれる島が、奄美大島だ。
奄美大島のおすすめスポット
金作原原生林|樹齢何百年の沈黙の中に、ひとりで立つ
名瀬市街から車で20分ほど。
舗装路が終わったあたりから、空気が湿って重くなる。
ガイドなしでは入れない森だ。
1時間のツアーで約2,000円。
それが高いとは全然思わない。
ヒカゲヘゴというシダが、頭上に傘を広げている。
葉っぱ1枚が自分の背丈より大きい。
太古のジャングルってこういう感じなんだろう、と本気で思った。
ガイドさんが足元を指差した。
「ここ、アマミノクロウサギの足跡です」
声が出ない。
野生動物の痕跡が、そこらじゅうにある。
ルリカケスの鳴き声が頭上から降ってくる。
カメラを構える余裕なんてない。
ただ、その場に立って、息を飲んでいた。
「植物に触れないでください」とガイドさんが言う。
この森は、そっとしておかなければいけない場所だと分かった。
大浜海浜公園|この透明度、反則じゃないか
名瀬の中心部から車で10分かからない。
なのに、着いた瞬間に声が出た。
砂浜に足を踏み入れる前に、まず海の色で止まる。
エメラルド、コバルト、深いブルー。
3色が重なって、水平線まで続いている。
海水浴シーズンの7〜8月は駐車場が朝9時には埋まり始める。
8時前に来るのが正解だ。
水に入ると、足元がくっきり見える。
水深1.5メートルでも底の砂粒が分かる。
シュノーケルを持ってきていたのに、顔をつけるだけで十分すぎた。
サンゴは少ないが、魚影は濃い。
デバスズメダイの群れが足元をすり抜けていった。
夕方は逆光の海が燃えるみたいにオレンジになる。
奄美の夕日を初めて見たのはここだ。
その色を、スマホでは絶対に再現できない。
入場無料。
このクオリティで無料というのが、奄美のすごいところだ。
マングローブカヌー|水面が、静かすぎて怖いくらいだ
住用町の川内川河口。
奄美のマングローブは、日本2位の規模を誇る。
それを、カヌーで奥まで入っていく。
2時間のツアーで約3,500円〜4,000円。
パドルの使い方を10分教わって、すぐ川に出た。
最初の5分は必死にバランスを取っている。
20分もすると、漕ぐリズムが体に馴染んでくる。
川を奥に進むほど、木の根が水面から突き出てくる。
タコの足みたいに絡まった根の間を、カヌーで縫うように進む。
静かだ。
本当に静かだ。
ガイドさんも無言になる瞬間があって、それがよかった。
水面に空が映っている。
雲の動きが、水の上でゆっくり流れている。
カヌーを止めて、ただそれを見ている。
たぶん3分くらい。
それが旅の中で一番長い時間に感じた。
午前中の早い時間帯、8時〜10時のツアーが狙い目だ。
光が柔らかくて、マングローブの緑が一番きれいに見える。
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