別府の風景
大分県

別府

温泉

湯けむりが、町ごと白く染まる。 別府に着いた瞬間、空気が違うとわかった。 硫黄のにおいが鼻をついて、あ、来た、。 温泉地はたくさんあるけれど、ここまで「温泉が町に滲み出ている」場所はなかなかない。 地面の至るところから湯気が立ち、川沿いにも路地にも、蒸気が漂っている。 それだけで、もう十分すぎるほど特別な場所だ。

Best Season 冬(12〜2月)は湯気の量が圧倒的で、鉄輪の路地が幻想的になる。 夏(7〜8月)は地獄の青と空の青が映えて、海との組み合わせも最高。どちらも本気でおすすめできる。

別府のおすすめスポット

01

地獄めぐり|これは観光地じゃなくて、地球の機嫌を見に行く場所

「地獄」という名前、最初は大げさだ。

実際に立ったら、言葉を失った。

海地獄は、コバルトブルーの水面が98度で煮えている。

晴れた日は色が際立って、きれいというより、怖い。

血の池地獄は赤茶色でドロドロと沸いていて、地底から何かが怒っているようだ。

7か所をめぐる共通券は2,200円。

全部回ると2〜3時間はかかる。

冬に来ると湯気の量がすごくて、視界が白くなる瞬間がある。

それが個人的に一番好きな光景だ。

夏は夏で、青空と青い水面のコントラストが鮮烈だ。

季節を変えてまた来たい、と思わせる場所。

そういう場所は、そう多くない。

■ 別府地獄めぐり 住所:大分県別府市鉄輪559-1(海地獄) 共通観覧券:2,200円(大人) 営業時間:8:00〜17:00(年中無休) アクセス:JR別府駅から亀の井バスで約20分
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02

鉄輪温泉|夕方5時、路地から湯気が出てくる

鉄輪(かんなわ)に着いたのは夕方5時ごろだ。

石畳の路地に、そこかしこから白い蒸気が漏れている。

地面に穴が開いていて、そこから温泉が吹き出している。

ここは「むし湯」が名物で、石菖という薬草を敷いた床に横になって、温泉の蒸気を浴びる。

料金はたった620円。

10分入っていたら、体の芯まで温まって動けなくなった。

近くの共同浴場「熱の湯」も150円で入れる。

地元の人が普通に来ていて、観光客の自分が少し申し訳なくなるくらい日常の場所だ。

地獄めぐりを終えた夕方、ふらっと歩いてここにたどり着くのが、別府旅の理想的な流れだ。

冬の夜、湯気に包まれた路地を歩くと、ここが現実かどうかわからなくなる。

■ 鉄輪むし湯 住所:大分県別府市鉄輪上1組 料金:620円(大人) 営業時間:6:30〜20:00(木曜定休) ■ 熱の湯(共同浴場) 料金:150円 営業時間:6:30〜22:30
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03

湯布院|別府から30分、別の温泉世界がある

別府から車で30分ほど山を上がると、湯布院に出る。

同じ「温泉地」でも、空気がまったく違った。

由布岳を背に、霧が棚引く朝の金鱗湖は、黙って立ってしまうほどきれいだ。

特に冬の早朝、湖面から蒸気が上がる光景は7時前には見られる。

8時を過ぎると人が増えるから、早起きして行くのが正解だ。

湯の坪街道には雑貨屋や食べ歩きの店が並んでいて、つい時間を使ってしまう。

コーヒーショップ1軒に入っただけで1時間いた。

別府と湯布院は「セットで行く場所」ではなく、「別の旅先がたまたま近くにある」という感覚が正しい。

どちらかに1泊して、もう片方に半日だけ足を伸ばす。

そのくらいの距離感がちょうどよかった。

■ 金鱗湖 住所:大分県由布市湯布院町川上1561-1 入場料:無料 早朝(6:30〜7:30ごろ)が湯気の見頃 アクセス:JR由布院駅から徒歩約15分 別府駅からJR久大本線で約35分
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モデルコース

Day Trip 9:00 地獄めぐりスタート→12:00 鉄輪でランチ(地獄蒸し料理)→14:00 鉄輪むし湯→16:00 別府市街の共同浴場→18:00 帰路
1 Night 【1日目】地獄めぐり→鉄輪むし湯→鉄輪の宿に宿泊(夜は路地散歩) 【2日目】早朝に湯布院へ→金鱗湖→由布院散策→昼食後に帰路。移動は車かレンタカーが断然ラク。
Travel Tips 別府市内には共同浴場が100か所以上ある。 100〜300円で地元の湯に入れる。 「別府八湯温泉道」という88か所めぐりのスタンプラリーもあって、ハマると帰れなくなる。 石鹸・タオルは持参するのが基本。

別府への行き方

ICカード利用可
Access Time
福岡から 約2時間30分
下関から 約3時間
佐賀から 約3時間
大分から 約3時間30分
別府から 約3時間40分
鉄道 別府駅へ

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