海の向こうに、島が浮かんでいる。 いくつも、いくつも。 数えようとしても、もう次の島が見えてくる。 佐世保はそういう場所だ。 海と歴史と、ちょっとジャンクなうまさが、 ぜんぶ同じ港町に詰まっている。 なんとも不思議な組み合わせが、妙に心地よかった。
佐世保のおすすめスポット
九十九島|島の数を、数えるのをやめた
展望台に立った瞬間、声が出ない。
言葉が追いつかない景色というのは、本当にある。
九十九島は、その名の通り島が多い。
実際には208の島があるらしい。
「九十九」は「数えきれないほど多い」という意味だと、
後から知った。
展望台はいくつかあるが、
「展海峰」に行った。
入場無料なのに、この眺め。
午前中の光が海面に刺さって、島の緑が浮き上がって見える。
クルーズ船にも乗った。
50分コースで、大人1,500円ほど。
船から見る島の密度は、上から見るのとまた全然違う。
島と島の間をすり抜けるように進む感覚が、
ちょっと異世界めいている。
夕方の九十九島も見た。
日が沈む方向に島が並ぶと、
シルエットだけになる。
それがまた、違う景色だ。
同じ場所なのに、来るたびに顔が変わる。
旧海軍鎮守府跡|この街が「軍港」だったことを、初めて実感した
佐世保が軍港の街だと、頭では知っている。
でも知識と実感は、全然別物だ。
旧海軍鎮守府の赤れんが棟に入った瞬間、
その重さが来た。
1898年に建てられた建物が、今も現役で残っている。
壁のレンガ一枚一枚が、当時のまま積まれている。
触れた。
ひんやりしている。
館内では、佐世保の近代史が丁寧に展示されている。
軍港として整備された明治の記録、
戦中の資料、戦後の変遷。
パネルを読むというより、
「ここで起きたことだ」という感覚で見ている。
入館料は100円だ。
100円で、これだけの時間に触れられる。
敷地内には今も自衛隊の施設があり、
ツアーに参加すると普段は入れないエリアも見られる。
毎週土曜日に開催されていることが多い。
事前に確認してから行くことを強くすすめる。
この街の「現在」と「過去」が、
ここだけで全部つながった気がした。
佐世保バーガー|地元で食べると、なぜか違う
佐世保バーガーは、チェーンでも食べられる。
地元でなくても、買える。
それでも、ここで食べたかった。
「ログキット」に行った。
佐世保駅から歩いて数分のところにある老舗だ。
注文してから、待つ。
作り置きがない。
その場で作るから、10分以上かかることもある。
できあがったバーガーは、紙に包まれてずっしり来た。
大きい。
写真で見てたのに、やっぱり大きい。
ひと口かじると、パティの肉汁とソースが同時に来る。
「ジャンク」という言葉は褒め言葉だと、改めて思った。
ベーシックなもので600円台から。
ボリュームを考えると、全然安い。
食べながら、なんでこんなにうまいんだろうと考えた。
米軍文化が根付いた街だから、とか、
食材の鮮度が違うから、とか、
いろんな説明を聞いたことがある。
でもたぶん、
この街で食べてるから、が一番大きい。
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佐世保への行き方
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