冬の指宿は、空気が鋭い。 でも、砂の中は別世界だ。 薩摩半島の先端まで来た人だけが知っている、あの独特の温もりがある。 温泉と海と、イッシーが棲む湖と。 こんなに濃い1日が詰まっている場所を、もっと早く知りたかった。
指宿のおすすめスポット
砂むし会館「砂楽」|砂に埋まる10分間が、なぜかずっと忘れられない
受付を済ませると、浴衣を渡される。
着替えて砂浜に出ると、スコップを持ったスタッフが待っている。
「ここに寝てください」と指示された場所に横になる。
そこから、砂をかけられていく。
重い。
思っていた3倍は重かった。
胸のあたりが特に圧迫感があって、最初の2分は慣れるのに必死だ。
でも、慣れてくると違う感覚が来る。
体の芯から、ゆっくり熱が広がっていく感じ。
冬の海風が顔に当たりながら、体だけが砂の中で蒸されている。
あの感覚は、どこにも似ていない。
推奨時間は約10分。
体が弱い日はもう少し早めに出た方がいい。
出た後の解放感と、足の軽さが最高だ。
料金は砂むし体験+温泉入浴込みで1,500円(2024年時点)。
冬の週末は並ぶことがあるので、開館直後の9時台に行くのがおすすめ。
長崎鼻|薩摩半島の先端で、海がぶつかっている
地図で見ると、本当に先っぽだとわかる。
薩摩半島の最南端。
車を停めて、岬の先まで歩いた。
風が強かった。
1月の指宿の風は、正直なめている。
上着をもう1枚持ってくればよかったと少し後悔した。
でも、先端に立った瞬間にそれが吹き飛ぶ。
錦江湾と東シナ海がぶつかる場所。
開聞岳が真横にどっしりと立っている。
あの三角形のシルエットは、何度見ても惚れ惚れする形だ。
冬は空気が澄んでいるから、開聞岳がくっきり見える。
夏より冬の方がいい景色だ。
灯台まで歩いて5分ほど。
観光客が少ない冬の午前中は、ほぼ独り占めの時間があった。
ウミガメが産卵に来ることでも知られているが、それは初夏の話。
冬は静かで、風と波の音しかしない岬だ。
池田湖|イッシーより、この静けさの方が怖かった
九州最大のカルデラ湖。
周囲約15km。
湖畔に立ったとき、まず思ったのは「大きすぎる」だ。
冬の朝は霧が出ることがある。
その日もうっすら霧がかかっていて、対岸が見えない。
開聞岳も半分だけ見えている状態。
それが逆に、湖の広さを際立たせている。
イッシーという伝説のUMA、スーパーイールが棲むと言われている湖だ。
湖畔にはイッシーの像があって、写真スポットになっている。
思ったよりリアルな造形で、子どもが泣きそうなレベルだ。
湖沿いの道を少し歩くと、オオウナギの水槽がある無料の施設がある。
1m以上あるウナギが何匹もいて、これが普通に迫力がある。
イッシーより存在感があった。
混雑とは無縁の場所で、冬の平日は地元の人とすれ違う程度。
そのくらいの静けさが、池田湖の本当の魅力だ。
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