佐賀県

有田

街歩き歴史文化
歴史を辿る街歩き工芸文化日帰り最適1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と

白い器の町、有田。 骨董市の噂を聞いて、ふらりと訪れたのが最初だ。 けれど気づけば、路地の奥まで歩き込んでいた。 焼き物の煙が染み込んだような石畳。 400年分の時間が、町のそこかしこに残っている。 「きれいな器の産地」という言葉では、全然足りない場所だ。

焼き物の煙が染み込んだような石畳に、自分の足音だけが響く。窯道具を積んだ赤茶けたトンバイ塀の路地には、400年分の時間が静かに積もっている。日本磁器発祥の地を歩く体験は、ここでしか味わえない。1616年に白磁鉱が掘り出された泉山磁石場、入館無料の有田陶磁美術館と見どころが続き、器を買うなら窯元直販所が断然安い。GWの陶器市には約100万人が訪れるため、静かに歩くなら秋がいい。拠点は有田駅で、佐賀方面から鉄道で気軽にアクセスできる。

Best Season
秋(10〜11月)がいちばん歩きやすい。 光がやわらかく、トンバイ塀の赤茶けた色が映える。 春のGW期間は陶器市で大混雑するため、覚悟して行くか避けるかどちらかが正解。
Stay
日帰り可能 ・1泊おすすめ
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有田のおすすめスポット

01
有田の有田陶磁美術館|ガラスケースの前で、時間を忘れた

有田陶磁美術館|ガラスケースの前で、時間を忘れた

入館料は無料だ。

それを知らずに財布を出しかけて、受付の人に笑われた。

建物自体は小ぶりで、正直なところ期待値は低かった。

ところが中に入った瞬間、空気が変わった。

柿右衛門様式の器が、静かにそこにある。

赤の発色が、思っていたより鮮烈だ。

「300年前にこれを焼いた人がいる」と思うと、手が止まる。

展示数は多くない。

だからこそ、一点一点とじっくり向き合える。

ガラスケースに顔を近づけて、絵付けの細さを確認した。

筆の細さ、1ミリにも満たない線が続いている。

館内にいた時間は1時間弱。

それで十分だと思って出たけれど、なんとなくもう一周した。

そういう場所だ。

■ 有田陶磁美術館 住所:佐賀県西松浦郡有田町大樽1-4-2 料金:無料 営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
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02

トンバイ塀の裏通り|路地に入ったら、別の町になった

大通りから一本入るだけで、観光客の姿が消えた。

トンバイ塀とは、窯道具の廃材を積み上げた塀のことだ。

赤茶けた煉瓦の破片と、白い漆喰が混ざり合っている。

補修を重ねた跡が、そのまま模様になっている。

全長300メートルほどの路地。

歩くのに10分もかからない。

なのに往復したくなって、三度歩いた。

塀の継ぎ目に草が生えている。

塀の上に猫が乗っている。

午後2時の日差しが、石畳に斜めに落ちている。

パンフレットで見た写真は「映え」寄りの構図だったけれど、

実際の路地はもっと生活の匂いがした。

民家があって、軽トラが止まっていて、洗濯物が干してある。

それがかえって、良かった。

作られた観光地ではなく、ここに人が暮らしている。

そのことを、塀がずっと語っている。

■ トンバイ塀の裏通り 住所:佐賀県西松浦郡有田町上幸平〜飯場橋付近 料金:無料(通年散策可) 所要時間:徒歩10〜20分 ※駐車場なし。有田駅周辺の駐車場を利用
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03
有田の泉山磁石場|有田焼の「始まり」が、ここにある

泉山磁石場|有田焼の「始まり」が、ここにある

1616年、ここで磁器の原料となる白磁鉱が発見された。

そこから有田焼の400年が始まった。

場所は住宅地の裏手にある。

案内板がなければ、通り過ぎている。

採掘場は今も現役だ。

山が、真ん中からごっそりと削られている。

白い岩肌がむき出しになって、午前中の光を跳ね返している。

規模が想像より大きかった。

「山がひとつ、器になった」という言い方があるけれど、

実際に目の前で見ると、その言葉がリアルになる。

観光施設ではないので、説明員もガイドもいない。

柵の外から眺めるだけだ。

でもその「何もない感じ」が良かった。

有田陶磁美術館で器を見た後にここへ来ると、

美しい絵付けの裏側に、こんな風景があったと気づく。

その往復が、有田を理解する一番の近道だ。

■ 泉山磁石場 住所:佐賀県西松浦郡有田町泉山1丁目 料金:無料(外観見学のみ) 営業時間:見学自由 ※採掘場内への立ち入り不可
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モデルコース

Day Trip 10:00 有田陶磁美術館 → 11:30 トンバイ塀の裏通り散策 → 12:30 有田焼の窯元でランチ → 14:00 泉山磁石場 → 15:00 通りのギャラリーや窯元ショップをのぞいて帰路へ
1 Night 1日目:有田陶磁美術館 → トンバイ塀 → 窯元ショップめぐり → 有田泊。 2日目:泉山磁石場 → 朝の静かな有田駅通りを散歩 → 近隣の波佐見焼の里へ足を延ばしてもいい。 焼き物の産地をはしごするのが、この一帯の旅の醍醐味だ。
Travel Tips GWの有田陶器市(約100万人が訪れる)と重なると、町は別世界になる。 静かな有田を歩きたいなら、4月中旬より前か、秋がいい。 器を買うなら窯元直販所が断然安い。 割れ物の梱包は、丁寧にしてくれる店がほとんどだ。

有田への行き方

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Access Time
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Parking
トンバイ塀の裏通り ※駐車場なし
トンバイ塀の裏通り 有田駅周辺の駐車場を利用
鉄道 有田駅へ

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arita huis(アリタハウス)


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