潮の匂いが、鼻をついた瞬間に気づく。 ここは本物の海の街だ。 銚子は、東京から特急で約1時間半。 でも、着いた瞬間の空気がまるで違う。 太平洋に突き出た岬の先端で、 灯台の白と空の青だけが視界を埋める。 そんな景色が、夏の銚子にはある。
銚子のおすすめスポット
犬吠埼灯台|白い塔の上で、海が360度広がった
灯台の入口で200円を払う。
そこから99段の螺旋階段を上る。
急だし、狭い。
「こんなに急だったっけ」と思いながら、
足を止めずに上り切った。
外に出た瞬間、風が体に当たった。
強い。思った以上に強い。
手すりをつかんで海を見ると、
水平線が信じられないくらい遠かった。
灯台の高さは地上から約31メートル。
崖の上に建っているから、実際の目線はもっと高い。
夏の午前中、晴れていれば最高だ。
逆光になる午後より、午前中に来た方がいい。
これは行ってみてわかったこと。
足元の岩場には波が打ち付けている。
銚子の海は、穏やかな海じゃない。
生きている海だ。
地球の丸く見える丘展望館|本当に、丸く見える
正直なところ、名前がちょっと大げさだ。
「丸く見えるって、そんな大袈裟な」と。
でも、展望台に上って水平線を見た瞬間、
言葉を失った。
標高73.6メートル。
数字だけ聞くとたいしたことなさそうだ。
でも、四方に障害物が何もない。
ただ、海と空だけが広がっている。
視界の端から端まで、水平線が弧を描いている。
本当に、丸く見える。
入館料は330円。
展望台の上には双眼鏡もあって、
晴れた日には富士山も見えるらしい。
夏の夕方に行くと、水平線に沈む夕日が見られる。
その時間に合わせて来るのがおすすめだ。
館内にある売店のぬれ煎餅も食べた。
醤油の香りが強くて、これが妙に海に合う。
銚子電鉄|ぼろくて、愛おしい、あの路線
銚子電鉄に乗るのは、移動手段じゃなくて体験だ。
JR銚子駅の端っこに、小さなホームがある。
そこに来る電車は、見た目がかなり年季が入っている。
ペンキがはがれかけていたり、
座席のモケットがすり減っていたり。
全線乗り通しても20分ちょっと。
料金は全線で530円だ。
途中の駅で降りて、散歩してまた乗るのもいい。
外川駅が終点で、そこには古い車両が置いてある。
漁師町の細い路地を歩くと、
猫が日向ぼっこをしている。
銚子に来た実感が、ここで一番あった気がする。
銚子電鉄は経営がずっと厳しいらしい。
ぬれ煎餅やまずい棒を売って、
鉄道を守っている。
そういう事情を知ってから乗ると、
なんだか愛着が湧いてくる。
ひとつ多めにお土産を買った。
モデルコース
銚子への行き方
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