東京から新幹線で約40分。 なのに、着いた瞬間に空気が変わる。 冬の箱根は、静かで、冷たくて、少し孤独だ。 それがいい。 温泉に浸かって、硫黄の匂いを吸って、湖面を眺める。 観光地のはずなのに、どこか自分だけの時間が流れている気がした。
箱根のおすすめスポット
芦ノ湖|冬の朝、湖は鏡になる
朝7時の芦ノ湖。
観光客はまだ誰もいない。
湖面が完全に静止していて、対岸の山が逆さまに映っている。
息が白くなるくらい寒い。
それでも動けない。
遊覧船の始発は9時30分。
料金は1,200円で、所要時間は約25分だ。
湖の上から見る富士山は、天気が良ければ完璧すぎて笑えてくる。
冬晴れの日を狙って行くべきだ。
湖岸沿いに少し歩くと、元箱根港がある。
観光地化されているけれど、朝早ければ静かに歩ける。
足元が凍っていることがあるので、靴底はしっかりしたものを。
湖を見ながら飲むコーヒーが、異様においしかった。
大涌谷|地球が生きているのを、肌で感じる場所
ロープウェイを降りた瞬間、硫黄の匂いが鼻をついた。
強烈だけど、嫌いじゃない。
むしろこれが「来た」という実感になった。
白い噴煙があちこちから上がっている。
地面が今も活動しているのが、音と匂いでわかる。
観光地なのに、自然の暴力性みたいなものを感じた。
名物の黒たまごは1袋500円で5個入り。
硫黄で殻が黒く染まっている。
味は普通のゆで卵だ。
でも、あの景色の中で食べると、なぜかうまい。
1個食べると寿命が7年延びると言われている。
そういう話を素直に信じたくなる場所だ。
冬は風が強くて体感温度がかなり低い。
気温は平地より5〜8度低いと思っておいたほうがいい。
防寒は本気でしていくこと。
箱根関所|江戸時代の「境界線」が、リアルに残っている
正直、あまり期待していない。
「復元された観光施設」だから。
入って、考えが変わった。
建物の中に入ると、当時の取調室が再現されている。
役人の人形が置かれていて、照明も暗め。
ただの展示ではなく、空間として機能している。
関所は「入り鉄砲に出女」を取り締まる場所だ。
江戸に武器を持ち込ませないこと、
人質として置かれた女性を逃がさないこと。
そういう政治的な力学が、この小さな場所に凝縮されている。
入場料は500円。
所要時間は1時間あれば十分だ。
すぐ横に芦ノ湖の湖岸があって、出た後に湖を眺めながら少し歩いた。
その静けさが、関所の重さを引き立てている。
モデルコース
箱根への行き方
HUB CITY
東京(拠点都市)から行ける旅先を見る →