硫黄の匂いが、鼻をついた瞬間に気づく。 ああ、草津に来たんだと。 標高1200メートルの冬は、想像より厳しかった。 気温はマイナスになる夜もある。 それでも湯けむりの中を歩くと、なぜか体の芯からほぐれていく。 草津はそういう場所だ。
草津温泉のおすすめスポット
湯畑|夜9時、人が減ってからが本番だ
昼間の湯畑は、人だらけだ。
写真を撮る人、足湯に並ぶ人。
それが夜になると、空気ごと変わった。
ライトアップされた湯畑は、蒸気が青白く光る。
硫黄の臭いも、暗闇の中だとなぜか強く感じた。
気温はマイナス3度。
息が白かった。
湯畑の周りをゆっくり一周して、10分もかからない。
でも何周でもしたくなる不思議な場所だ。
毎分4000リットルの湯が湧き出ているらしい。
その量の意味が、目の前に立つとやっとわかった。
ただ、圧倒的だ。
足湯は無料で入れる。
タオルだけ持っていけばよかった。
準備不足で眺めるだけになったのが、唯一の後悔だ。
西の河原|端まで歩いた人だけが見る景色
西の河原は、思っていたより広かった。
入口から奥まで歩くと、15分くらいかかる。
途中で引き返す人も多い。
でも端まで行ってほしい。
大きな露天風呂の前に出たとき、思わず声が出た。
冬は雪が積もっている。
白い雪と、湯けむりの白と、空の灰色が混ざって。
色が少ない景色なのに、なぜか美しかった。
公園内には温泉が川のように流れている場所もある。
触ると本当に熱かった。
天然のものが、そのまま地面を流れている。
その事実だけで十分だ。
大露天風呂の料金は大人800円。
混浴なので水着着用が必要だ。
水着を持っていなかったので外から眺めただけ。
次こそは入ると決めている。
熱の湯|湯もみは、見るより体にきた
湯もみショーを見るまで、正直なめている。
板で温泉をかき混ぜるだけだろうと。
全然違った。
6枚の板が一斉に動く音と、湯けむりが客席まで届く熱気。
「草津よいとこ一度はおいで」の歌に合わせてリズムが刻まれていく。
6分間、目が離せない。
体験コーナーでは、実際に湯もみを体験できる。
料金は見学と合わせて大人600円。
板は重くて、10秒もやると腕が疲れた。
毎日これをやっていた人たちの腕の強さを想像した。
建物自体は小さい。
30分もあれば十分に見て回れる。
でも、見てよかったと思わせてくれる場所だ。
ショーは1日6回。
9時10分から始まる最初の回が、人が少なくておすすめだ。
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草津温泉への行き方
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