東京から電車で約1時間。 そこに、本物の山がある。 ケーブルカーを降りた瞬間、空気が変わる。 杉の匂い、冷たい風、遠くから聞こえる鐘の音。 ここは都会の「近く」にあるけど、都会とは全然違う場所だ。 紅葉の季節、高尾山は別の顔を見せる。 一度来たら、また来たくなる。そういう山だ。
高尾山のおすすめスポット
薬王院|煙の中に、1200年分の空気が漂っている
創建は744年。
その数字、頭ではわかっていても、実感がない。
山道を20分ほど歩いて、ようやく仁王門をくぐる。
そこから先は、空気が違う。
境内には常に線香の煙が立ち込めていて、目がしみる。
でもその煙の中に立つと、不思議と落ち着いた。
本堂の前で手を合わせる人たちの列が続いている。
観光客も、地元のお年寄りも、同じ顔で手を合わせている。
天狗の像が何体も並んでいる。
怖いというより、どこかユーモラスで親しみがわく。
紅葉シーズンの週末は参道が激混みになる。
8時前に着くと、人が少なくてゆっくり見て回れた。
その静けさは、かなり贅沢だ。
高尾山頂|599mの頂上で、富士山が見えた日のこと
標高599m。
低山と言われるけど、侮れない。
1号路を歩いて山頂まで約90分。
途中で足が痛くなってくる。
でも振り返ると、木々の間から東京の街が見えて、それで元気が出た。
山頂に着いたのは午前10時ごろ。
すでに人がたくさんいた。
それでも、あの景色は人の多さを忘れさせてくれる。
快晴の日、富士山がくっきり見える。
思わず声が出た。
東京からこんなにはっきり見えるのかと、本当に驚いた。
売店でなめこ汁を買った。300円。
冷えた体に染みた。
それだけで山に来た甲斐があると思えた。
帰りはリフトを使った。片道490円。
紅葉の上をゆっくり通り過ぎる15分間。
あれは反則的に気持ちよかった。
もみじ台|山頂よりここのほうが好きだと、帰り道に気づいた
高尾山頂から奥高尾方面へ、さらに5分ほど歩く。
その先に、もみじ台がある。
知らなければ通り過ぎてしまうような場所だ。
でも、ここがよかった。
11月中旬、ちょうど見頃だ。
赤、オレンジ、黄色。
重なり合った色が、風でゆっくり揺れている。
山頂の喧騒がうそみたいに静かだ。
ベンチに座って、しばらく何も考えない。
細田屋という茶屋がある。
なめこ汁400円、とろろそば900円。
ここで食べるそばの味は、たぶん場所込みの味だ。
紅葉シーズンに高尾山に来るなら、もみじ台は外せない。
山頂だけで帰るのは、正直もったいない。
ここを知ってから、高尾山の見え方が変わった。
モデルコース
高尾山への行き方
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