益子に来ると、なぜか時間の流れが変わる。 東京から車で2時間ちょっと。 たどり着くのは、土と炎でできた町。 窯の煙が上がる細い路地を歩いていると、 ここで何かを買わなくていい、ただ歩きたい、。 そういう気持ちにさせる場所。
栃木県芳賀郡に広がる焼き物の町、益子。益子駅から現地の移動は車が便利で、東京からは約1時間50分で着く。創業1864年の窯元・つかもとは、ギャラリーとショップを備えた広大な敷地で益子焼をまとめて見て回れる施設だ。民芸の巨匠・濱田庄司の活動拠点である濱田庄司記念館では、土の深みと釉薬の色をたたえた作品と正面から向き合える。益子焼窯元共販センターは、大きなたぬきの置物を目印に多彩な器を見比べながら選べる。窯元巡りに歩き疲れたら、やわらかな泉質の益子温泉で足を休めたい。器を手に、静かな午後。
益子のおすすめスポット
つかもと|200年続く窯元で、焼き物の本気を見た
創業は1864年。
益子を代表する窯元のひとつが、ここ「つかもと」だ。
敷地に入ると、まず広さに驚く。
ギャラリー、ショップ、レストラン、工房が並ぶ。
ちょっとした小さな村みたいだ。
ショップに並ぶ器を手に取ってみる。
思ったより軽い。
土の色に深みがある。
1客600円くらいのマグカップから、
3万円を超える壺まで、幅が広い。
工房見学も無料でできる。
ろくろを回す職人の手元を、間近で見た。
土がみるみる形になっていく。
当たり前のように成形しているけど、
真似できる気が全くしない。
レストランで食べた益子焼の器に盛られた定食、1,200円。
料理より器に目がいってしまった。
これが焼き物の町のずるさだ。
濱田庄司記念益子参考館|暮らしの中に、本物があった
人間国宝・濱田庄司が、実際に住んでいた場所だ。
観光施設というより、人の家にお邪魔する感覚に近い。
入館料は700円。
敷地に入ると、古民家が静かに立っている。
庭の草の匂いがした。
建物の中には、濱田が集めた民芸品が並んでいる。
日本だけじゃない。
朝鮮、沖縄、イギリス、アフリカ。
世界中の「名もない職人の仕事」が一堂に会している。
圧巻なのは登り窯だ。
敷地内に実際に使われていた窯が残っている。
全長がおよそ20メートル近くある。
こんなものが個人の家の庭にあるのか。
「美しいものを使う暮らし」を実践した人の痕跡が、
そのまま残っている場所。
パンフレットには書いていない静けさがある。
ゆっくり1時間は使いたい。
益子焼窯元共販センター|掘り出し物を探す楽しさがある
益子に来たら、ここは外せない。
窯元が共同で運営する販売施設で、
益子焼の「市場」みたいな場所だ。
大きなたぬきの置物が目印。
駐車場から見えるシンボルが、妙に愛おしい。
中に入ると、とにかく器の量が多い。
カップ、皿、鉢、急須、花瓶。
ざっと見るだけで30分かかった。
価格帯が幅広いのがいい。
200円台の小皿から、数千円の大鉢まで。
日用使いできそうなものを探すなら、ここが一番選びやすい。
アウトレットコーナーもある。
わずかに歪みがあるとか、色が不均一とか、
そういう理由で値引きされた器が並んでいる。
個人的にはこのコーナーが一番好きだ。
そういう「ハズレ」のほうが、
なぜか手に取りたくなる。
大きな荷物になってもいい、という覚悟で来るといい。
モデルコース
益子への行き方
📍 Googleマップで見る →ビジネスホテルから旅館まで幅広い選択肢。
東京を拠点に益子へ日帰り・宿泊の旅も便利です