潮の匂いが、鼻をついた瞬間に気づく。 ここは、島だ。 橋を渡っただけなのに、空気がまるで違う。 江の島はそんな場所だ。 神奈川にいながら、どこか遠くに来たような感覚。 坂を上れば神社、海岸まで歩けば洞窟、空に向かえば灯台。 小さな島に、一日では足りないくらいのものが詰まっている。
江の島のおすすめスポット
江島神社|石段を上るたびに、俗世が遠ざかっていく
弁天橋を渡って、商店街を抜けると石段が始まる。
急だ。思ったより、急だ。
両脇に土産屋が並んで、たこせんべいの香りが漂う。
観光地っぽいな、と思いながら上り続けると、急に雰囲気が変わった。
朱塗りの鳥居が現れた瞬間、空気が締まる感じがした。
奉安殿には妙音弁財天と八臂弁財天が祀られている。
ガラス越しに見る弁財天は、想像より小さくて、でも圧があった。
三つの社殿(辺津宮・中津宮・奥津宮)を順番に歩くのが正しいルートらしい。
奥津宮まで上がると、海が見える。
汗をかいて、息を切らして、やっと見える景色だ。
それがよかった。
エスカーという有料エレベーター(片道360円)もあるけれど、歩いて上ることをすすめたい。
体で感じてこそ、ここに来た意味がある気がした。
岩屋洞窟|海の底に、引っ張られるような感覚
島の先端まで歩くのは、正直きつかった。
奥津宮を過ぎて、さらに階段を下りて、また歩く。
往復で30分以上かかった。
でも、岩屋洞窟の入口に立ったとき、来てよかった。
磯の匂いと冷気が混ざった空気が、顔に当たってくる。
洞窟は全長152メートル。
中は暗い。本当に暗い。
蝋燭を一本渡されて(しかも自分で持って歩く)、ひとりで進む。
壁面には富士山の溶岩が露出していて、手で触れた。
冷たくて、ざらざらしている。
奥まで進むと龍の像があって、叩くと光る仕掛けになっている。
ちょっとびっくりした。
夏に行ったけれど、中は涼しかった。
暑さに疲れたら、ここに逃げ込むのもありだ。
入場料は500円。
混雑しているのに静かで、不思議な空間だ。
江の島展望灯台|夕暮れ前の16時が、いちばん正解だ
シーキャンドルという愛称で呼ばれている灯台。
高さは59.8メートル。
外階段をぐるぐる上ると展望台に出た。
風が強かった。
髪が全部持っていかれそうなくらい。
でも、その風の先に広がっていたのが、相模湾だ。
正直、海を見下ろす景色なんて想像通りだ。
全然違った。
富士山が見える。
薄い輪郭だけど、確かにそこにあった。
夕方16時頃に上ったのだが、光の色が変わり始めていて、海が金色に近くなっている。
展望台の入場は500円(エスカーセットだと900円)。
待ち時間は夏の昼間で20分ほどあった。
午前中より夕方前のほうが空いているし、光が綺麗だ。
混んでいる時期に行くなら、夕方を狙ったほうがいい。
あの光の色は、昼間には出ない。
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江の島への行き方
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